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アランの法則〈幸福のひけつ〉
人間、時々イライラしたり。不安になったりするものです。
アランはこのように言っています。
「幸福の秘訣のひとつは、自分自身の不機嫌に対して無関心でいることなのである。
最初にこの文章を読んだとき、あぁとひざを叩きました。得をしたというよりは「徳を得た」と思いました。
アランは続けます。
「相手にしないでいれば、不機嫌などというものは、犬が犬小屋に帰って行くように……
ここでちょっと寄り道しますが、犬小屋という言葉には、違和感を覚える方もいらっしゃるでしょう。犬は今は、部屋飼いが主流ですから。以前は、庭に小屋を建ててワンちゃんは屋外飼育の方が主流でしたよ。
アランに戻ります。
「……動物的な生命力のなかに戻って行くものだ。」
アラン『幸福論』宗左近訳より
なるほど。「動物的な生命力」というのが少し難しいですが、食べる、飲む、寝ることなど本能とか、自然の法則に従って、と言い換えても良いのかなと思います。
そのうち、何を考えていたか忘れてしまう。ほかのことに紛れてしまう。なぜなら生きて行くための優先順位を上から数えれば、たとえ些末にみえることでも、不機嫌でいることより大切なことの方がたくさんあるから。
では、ひとの不機嫌にはどう対処すれば良いのでしょうか。
そのひとが、自分自身の不機嫌に無関心になれるなら、こちらのすることは何もないですね。
そうでないひとの場合は?
不機嫌の原因にもよるでしょうが。
三つの選択肢があるとしましょう。
1.不機嫌を止めさせる
2.相談に乗ってあげる
3.放っておく
ぶん殴るのは論外ですが、1.は、こちらの目的が見え見えで、感想や意見を並べて止めるように仕向けても反発されて逆効果でしょう。
2.は、一見良いように思えますが、上から目線を感知されてうまくいかないでしょう。良かれと思ってアドバイスしても、まとハズレだと思われかねません。
3.はどうか。あなたが構ってやらなければ、不機嫌をぶつける相手を変えるか、他に相手がいなければそのうち諦めるでしょう。つまり、アランの法則によるのです。
ただし、このようなひとは同じことを繰り返すことが多いでしょう。アランの法則を自分で見出すまでは、気長に付き合ってあげましょう。
あなたが、ご自身の不機嫌をコントロールできるならば、ひとの不機嫌に対処する方法もすでに会得されているはずです。
決してやってはいけないのは、アランの本に付箋をつけて、相手の目につくところに置くことです。笑
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