小池一夫さんとヴォルテール
日本では「人に迷惑をかけてはいけません」と教えますが、インドでは子どもに「あなたは人に迷惑をかけて生きているのだから人のことも許してあげなさい」と教えるという話を聞いたことがあります。
小池一夫さんの『人生の結論』の一節です。
電車でたまたま目にした光景、子供の靴が脚にあたったことで、その母親を睨みつけた男性について苦言を呈します。
仮にそれほど気に入らないのであれば、睨みつけるよりも、「靴があたりましたよ、気をつけてくださいね」の一言で許せばよいではありませんか。
また、この男性の行為が「弱さ」から発したものと看破します。
今までの僕の人生で得た大きな教訓の一つは、「弱いものは小さなことですぐに怒る」です。
さて、ここから僕のけさの体験です。
通勤電車で本を読んでいたら
途中から気になり出したことが……音です。
そちらを見るとおじさんが新聞を読んでいました。
本に戻るとまた、クシャクシャ、パリパリの音。
そんなに折ったりめくったり、いったい、読む暇があるんですか⁈
と言いたい気持ちになったとき、小池さんの言葉を思い出しました。
そのうち、音は止みました。
電車を降りる時見たら、おじさんは眠ったみたいでした。
生きていくことは、「お互いさま」の連続です。
「寛容」の精神が大切だなと思います。
18世紀の思想家ヴォルテールに『寛容論』という著作があります。
今でもフランスでよく読まれているそうです。
小池一夫さんとヴォルテール。
気になっていたこの2冊の本を
今日、僕は一緒に買いました。
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