70年代、流行った洋楽。〈レターメン〉
当時、FM放送の開局を追うようにはじまった『ポップス・ベスト10』などの番組で毎日のように聴いていた洋楽。自然とおぼえて口ずさんだりしていました。今、あらためてYou Tubeで聴くと思い出がよみがえるだけではなく、半世紀も前の曲とは思えない新鮮さと輝きにおどろきます。
70年代にはこんなことがありました。
1970年をはさんだ一時期、レターメンに引き寄せられてよく聴いていました。
彼らの音楽は、カーペンターズのようにカバー曲が多いのです。でも、まるで彼らのために作られた新しい楽曲のように新鮮に聞こえました。
いくつもの彼らの楽曲が、僕のセンチメントに寄り添ってくれている。当時、そう感じながら聞いていたに違いありません。
ラヴ/レターメン
LOVE/LETTERMEN(1971年)
愛は気まぐれでしょうか。愛は与えるとも、奪うとも言います。愛とは生きること、生きるとは愛すること。むかし読んだ本の一節で、堂々めぐりのようですが、何となく腑に落ちた言葉でした。
涙のくちづけ/レターメン
Sealed With A Kiss/LETTERMEN(1969年)
甘美な思い出も、いまは遠いかなた。輝いていた過去を思うほどに傷が痛み、なかなか癒えることがありません。そして、ひとはすぐに立ち直って前を向いて歩けるものでもありません。
ミスター・ ロンリー/レターメン
Mr LONELY/LETTERMEN(1970年)
レターメンの音楽には、秋が似合うと思いませんか。
離反や孤独により、人は悲哀を味わいこころが弱まります。そうでなくても、秋はなぜとは言わずこころが晴れない。特に心配ごとや、苦労の種がないのに。冬が来ることへの恐れみたいなものでしょうか。
それにしても、憂愁とか、感傷とかという言葉自体をあまり目や耳にしなくなった気がします。どこへ行ったのでしょう?
ジェットストリーム(夜間飛行) 城達也
学生時代に毎晩のように聞いていた、FM大阪(FM東京系)の深夜番組「ジェットストリーム」で、城達也さんのナレーションのバックに流れていた曲が「ミスター・ロンリー」です。
思い出深いです。何人かナレーション(機長)が変わりました。でも、この番組といえば、やはりこの曲なのですね。
※マルコ さんの画像をお借りしました。