7月15日(月)母という呪縛 娘という牢獄
3連休最終日、一気読みしました。
母・妙子の異常な攻撃性は全く他人事ではないなと感じてしまいました。
実家に住んでいた頃私は父と折り合いが悪く、妙子があかりに言うような支離滅裂な罵倒を口にはしないものの、心でずっとずっと唱えていました。
今でもニュースで見かける加害者にもどうにか苦しんで欲しいと考えるし、街でぶつかって来た程度の人にさえ、できる限りその人が苦しみそうな残酷なシナリオを思い浮かべてしまいます。
父は大の大人で、ニュースで見かける加害者は手の届かない存在で、街で出会う他人も自分に勝ち目がなさそうなので実際に何か言ったりすることはありません。
自分より強そうな相手に立ち向かうのは怖いのです。
ですがどうでしょう、その怨念の矛先が明らかに自分より弱い、反撃してこないと思い込める相手だったら…
妙子と同じように他人を思い通りに動かそうとし、できなかったらあらゆる手段で謝らせ、お前が悪いのだと叱責してしまう未来が見えます。
自分自身、母は大好きで関係も良好なのですが、もしもいつか自分の子供が現れた場合、自分の母が私にしてくれたのと同じように子供を信じ人生を見守ることができる自信がありません。
そういう自分がいるということを自覚することができればまだ対策のしようはあるのではと、この本に少し救われた部分がありました。
本の内容とは関係ないのですが、著者の方が自分と同い年で少し嫉妬してしまいました。
時間をかけて努力して、それを実らせたことが羨ましいです。