「バーディ」 自由とは籠の中か、それとも外か
まだ若手ハリウッドスター路線だったニコケイとどこか危うげで放っておけないモディーンの肉体美が拝めるヒューマンドラマ
原題:Birdy
製作:1984年/アメリカ 120分
監督:アラン・パーカー
出演:マシュー・モディーン/ニコラス・ケイジ/ジョン・ハーキンス
あらすじ
感想
ジャンルとしてはいわゆる帰還兵PTSDものだが社会に馴染めない生きづらさに焦点を当てているので帰還兵PTSD色は薄め。てっきり奇人変人難解系を想像していたもんだから誰もが抱く普遍的な悩み、心の絆といった趣で「カンヌのわりに一般向けじゃん!」と良い意味で予想を裏切られた。
ドローンなどない時代にこの鳥目線の空撮はさぞ大変だったろうなぁ&当時は斬新な映像だったのかな。
アラン・パーカー作品は有名どころしか鑑賞していませんが、【群像・反骨をテーマにすることが多く劇伴を重視する作風なんだな】と今作を観て私の中で勝手ながら確立されました。今作はそれに加えて青春・友情要素が強い印象…なのだが前述のとおり、やたら半裸(下手したら全裸)が多いせいか友情というよりはブロマンス寄りな気も。
ただラスト、心中する道を選択した(自身を尊重・受け入れてくれた)ことで心を開くのが感動的なシーンなのと同時に闇深だな、とも思いました。
レビューまとめ
※各レビューサイトを巡回し受けた個人的総評。ただの自己満備忘録なのでスルー推奨→生きづらさに共感できるし、湿っぽすぎずどこか爽快感のある余韻が好感的。
画像引用元:(C) 1984 TriStar Pictures, Inc. All Rights Reserved.