「あびら教育プランとわたし」Vol.12〜子どもたちの興味関心を広げることに向き合った安平町での1ヶ月〜
「あびら教育プラン」に何かしらの形で関わってくれた方々の想いを聞く連載企画、「あびら教育プランとわたし」。
9月から約1ヶ月「地域おこしインターン生」として「あびら教育プラン」に関わってくれた、”ひろぼう”こと大岡寛治さんに、インタビューを行いました!
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自己紹介をお願いします。
北海道大学工学部環境社会工学科1年の大岡寛治です。
都市工学、まちづくりに関わりたいという思いがあり、進学しましたが1年次は教養科目が多く、専門をまだ学べていません…
教育分野にも興味があり、大学の夏休みを利用し1ヵ月間、安平町でインターンをさせて頂きました。
生まれてから高校まで福岡で暮らし、春から札幌で生活して半年。目まぐるしく環境が変わる中、青空や田畑が広がり、のどかな景色に囲まれながら仕事が出来たことは、思い出にも財産にもなる経験でした!
今回のインターンに参加したきっかけを教えてください。
インターン自体は、札幌市内でのイベントで偶然見つけたというそれだけの理由です。
自分の高校時代、進路に悩み、興味関心と進路をうまくマッチングできない同級生たちを多く目の当たりにしました。そのような背景もあり、中学生や高校生向けに興味関心と進路選択の架け橋になるツールを作ろうと、大学入学後様々なアクションを取ってきました。
大学の講義に講師としていらっしゃった方の紹介もあり、4月末に札幌市内で行われた「POPUP! 2023」という大学生と社会人の交流イベントに参加しました。イベントの一画にFoundingBaseさんのブースがあり、教育×まちづくりという自分にピタリとハマるワードや教育の町としての先進性、そして安平町の北海道らしい風景に心惹かれ、インターン参加を即決しました!
主にどのような活動をしましたか?
インターン期間を通して行ったメインの業務は、遊育やワクワク研究所など、子どもたちの活動の伴走でした。
自分がインターンに参加する前に設定した軸は「子どもの興味関心を広げる関わり方を知る」ことでした。遊びの選択肢を暗に提示することによって、別の遊びを生み出すきっかけを与えることや、子どもたちの知的好奇心はどうやったら刺激できるかなどを考えながら活動してきました。
子どもたちの興味関心に向き合う中で、どのような気づきや学びがありましたか?
小学生ゆえの闊達さでしょうか、予測が難しい…!
最初は思考傾向の把握や会話のパス出しに苦労し、頭を悩ませることも多くありました。
しかし、スタッフ同士の振り返りやフィードバックの機会で、子どもたちの興味関心を広げる関わり方の視点をたくさんいただき、行動や思考を観察する視野を広げることができました。
その引き出しを活用しながら、めげずに試行錯誤を繰り返したことで、最初の頃よりは、自分のアクションから子どもたちが目を輝かせる姿や没頭する姿を見ることが多くなったように思います。
起きている事象をどの角度から捉えるか、どこまでの深さで捉えるかという選択肢を多く身につけることが出来たと思います。
また、あびら教育プラン全体に通ずる価値観として、失敗を大きく受け入れる土壌があると感じました。やりたいことが見つかったり、課題感を抱いたりしたら、すぐに挑戦できる雰囲気があり、アクションの後にはすぐに仲間や先輩からフィードバックをもらうことが出来ます。
このフィードバックでは、事実ベースの確認だけでなく、自分の行動→相手の反応という一連の流れに対して、他にどんなアクションができたのかという打ち手のバリエーションが広がり、自分だけでは気づかない部分にも光が当たるようになります。
トライ&エラーに対して明るい空気というのは、個人的には動きやすい環境で、自分にとても合っているなと感じました。
安平町で1か月生活し、印象に残ったことは何ですか?
教育の基盤となる地域コミュニティについて、何よりも住民同士のつながりの強さに驚きました。高校までを福岡、大学からは札幌で過ごし、ご近所付き合いというものをほとんど経験出来なかった自分からすると、町を歩いている中で地域住民の方と偶然お会いし、話をするということ自体が新鮮な経験でした。
インターン生として安平町に来て2日目に追分八幡神社の例大祭に参加させて頂きましたが、「みんな知り合い」という住民同士の交流の深さをありありと感じました。濃いコミュニティであるからこそ、子どもという存在が地域にとって大きな存在であり、さらに子どもが参加するイベントに積極的に関わる大人が多くいることで、学校以外の「社会」という部分に、子どもたちが無意識的にフォーカスしやすくなっているような感覚を抱きました。
また、あびら教育プランの子どもたちと関わってみて、創造性に長けている子が多いという印象を受けました。
遊育で遊んでいたある子どもに「ルール変えてみない?」と質問したところ、驚くほど早く提案が返ってきました。他の地域では失敗や不正解を恐れて言葉に詰まる子も多くいますが、あびらの子どもたちは考え慣れている・失敗に慣れている分、発想の幅が広くなり、「つくること」が日常になっているのかもしれません。
今回の経験をどう活かしていきたいですか?
業務のなかで日々行ってきた「アウトプット」は、今後も継続的に行っていきたいと思います。頭の中で考えているときは、実際そんなに思考が働いているわけではないということを、幾度となく痛感しました。文書に書く、絵に描く、人と話すなどアウトプットの方法はいくつもありますが、自分の内にある考えを1つずつ外に出していく過程で、思考と思考が紐づく感覚を味わうことが出来たので、アクションを起こす前後やアイデアが欲しいときなどに積極的に応用していきたいです。
また、大学1年のうちにインターン生として、実社会で仕事が出来たのは貴重な経験だと思います。教育現場の生の姿に深く関われたことで、教育関係の進路にもより興味を持ち、また依然としてまちづくりにも関わりたいという思いもあります。学生生活残り3年半という期間を使ってトライ&エラーを何度も経験しながら、自分の可能性を探っていきます。
インターン期間は修了しましたが、今後は時間を見つけてあびら教育プランのプロジェクトにお邪魔します!
1か月という短い時間でしたが、多くの学びを得ることが出来、非常に有意義な期間となりました。ありがとうございました。
楽しかったぁ〜!!
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ありがとうございました!
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