地獄変 めっちゃ変

地獄は博愛主義で差別せず分け隔てなく平等に引きずり込む。

地獄は奪い合う世界で無制限に引きずり込み抜け出そうとする者はそれまでに増して凄惨なリンチを加えて逃げられなくする。

地獄は指図する者や裁く者 自らがいかに神聖か語る者 派手なだけで役に立たないことばかりする者といった者しかおらず働く者がいないので僅かな物を奪い合い常に争い殺し合う。


偽善はなぜだめなのか。誰でも偽善的なところはあり、人に良く思われたいという動機でも、実際に被災者や病人や貧困者に金品を与えたり世話をして助けているではないか。しかし真実はひどいものだった。与えるどころか実は奪っていて、十二分に自分の分を取ってから名声を得るために今最も目立つ最弱の者にだけ与えているのである。これは名声を金で買う商取引であり、代金は支払うもので与えるとは言わない。

憐れみから助けるわけではないので前は被災者今は病人次は貧困者とすぐに飽きてしまい、更に得になればわざわざそれらの弱者を目立たせるが都合が悪ければ隠蔽するといった具合。

彼等は傍らで助けを求める人の存在には気づかずほったらかしでそういうのを傍若無人と言う。偽善者の目が目立つ最弱の者以外に向くことはない。

彼等が「なぜ私たちが与えなかったなどと言うのか」と憤慨するのは与えた気でいるからだ。

「善行と祈りを見せびらかしてはならない」と戒められたのではなかったか。善行は恥じることではないのだから人が見ていようがいまいが堂々とやればいい。しかし彼等の華々しい善行には膨大な悪事が潜み社会に多大な悪影響を与えるのである。必要とされる大事なことの大半は地味で、一部が派手なだけで役に立たないものを見せびらかせばそれらはおろそかにされ社会は土台から瓦解するのである。

求めたものを与えられる。彼等は「人の役に立ちたい」「戦争や犯罪をなくして世界を平和にしたい」「環境問題を解決して地球を救いたい」と言うが真に求めているのは名声や贅沢な暮らしだからそれを得る。もちろん世の中は少しも良くならずかえって悪くなる一方でそれもそのはず彼等にとっては偽善が善で偽善者が栄えることが平和なのだから。

強い者 最も強い者 世界中の王がこぞって世界を救いたがるのになぜ救われないのか。さっさと救えばいいのである。邪魔できる者はいないのだから。「さあ救え やれ救え 針の穴を通れ」

持てる者と持たざる者ではどちらがより欲するか。彼等は「もっと金を」「もっと名声を」「もっと権力を」と生涯飢え続け最後に必ず破滅する。奪われる側がいつまでもおとなしく黙っているはずないからだ。お前達にこそ言う。人は救えても自らは救えぬ様か。まず自分自身を救って見せよ。そうすれば真に善なる者と認めよう。

スウェデンボルグが伝えるところの地獄の霊 自らを聖なる者と認めさせるため身をよじり弁舌をふるううちに蛇の様な姿になる者 肉がそげ骨がむき出しの者 霞か羽虫の様な者 霊界の太陽の光を怖れ憎んで現実世界の太陽にすがる者達 それらは皆彼等偽善者の霊だったのだ。

世の為人の為子供達の為にできることは無尽蔵だが金と名声はそうではないから奪い合い殺し合いになるのである。世の為人の為子供達の為にやるべきことならいくらでもあるのだから手柄を奪い合って争うな いちいち見せびらかすな 人にやらせないで自分がやれ 人の金でなく自分の金でやれ。

世の為人の為子供達の為と言う者に限ってがっちり金を掴んで離さないのは解せない話で宗教法人こそ世の為人の為子供達の為真っ先に税金を払え。

「世の為」「人の為」「子供達の為」と一言でも口にする者はびた一文人より多く取るな。初めから取らなければ後で恩着せがましくばらまく必要なく何より世の為人の為子供達の為になる。

宇宙表紙


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