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祖母が通ったアメリカの小学校(1920年〜1921年)

曽祖父保次郎一家がカリフォルニア州に住んでいた頃、娘である祖母とその妹ヒメコ(大叔母)は現地の小学校に通っていました。当時の祖母の成績表と、「Certificate of Promotion」というカードが今も残っています。「Certificate of Promotion」は進級証明書とでもいうのでしょうか。

進級証明書は、1920年6月11日(June 11 1920)の日付で「has been promoted to Second Grade」と書かれていますので、2年生への進級を通知しているようです。祖母は1914年生まれなので、6歳ごろでしょうか。日本の感覚だと、6歳でもう2年生に進級するのはえらくペースが早い気がします。

成績表は、「1921年1月7日までの学期」と「1921年6月までの学期」の2枚がありました。「1921年1月7日までの学期」は「MONTH」欄が5thまでありますので、逆算すると1920年8月末から1921年1月7日までの5ヶ月だろうと思います。1920年6月にSecond Gradeへ進級していて、その後すぐ6月から8月末まではおそらく夏休みだと思いますので、この成績表は2年生の新学期からのものということになります。

「1921年6月までの学期」は、続いて1921年1月から6月初旬までの5ヶ月なのだろうと思いますが、こちらは4thまでしか評価が書かれていません。手書きで「Promoted to may 27 ,1921 Third Grade」と書いてあるので、1921年5月27日で3年生に進級したようです。2年生を終えずに3年生に進級したのでしょうか……? この後の成績表は残っていないので、学年が上がってどうなったのか謎です。

習っていた科目はReading、Writing、Spelling、Language、Drawing(図画?)、Arithmetic(算術)、Phonicsのようです。評価はそれぞれ
1. Excellent
2. Good
3. Fair
4. Poor
の4段階となっています。

「1921年1月7日までの学期」の場合、ReadingやWritingはオールG、PhonicsはオールE、LanguageはオールFとなっています。「1921年6月までの学期」のほうはSpellingやPhonicsはオールE、WritingはオールG、ArithmeticはEやGが多く、LanguageもGが取れるようになっています。他にDeportmentとあるのは「行儀」でしょうか、これもオールEです。我が祖母ながら、なかなか優秀です。

ところで、小学校名は「Knightsen School」と読めます。ざっと調べてみたところ、保次郎一家が住んでいたオーウッド(Orwood)と同じコントラ・コスタ郡にナイトセン(Knightsen)という町があり、現在Knightsen Elementary Schoolが存在することが分かりました。祖母が通っていたのと同じ学校なのか確証はありませんが。


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