「古事記」は退屈なのか問題
この動画をご存じでしょうか。
「中田敦彦のyoutube大学」エクストリーム日本史 古事記編
いやぁ~まさか古事記で笑うとは思いませんでした(笑)
あっちゃんカッコいい。
神職の私が言うのも何なんですが、「古事記」って正直とっかかりにくいんですよ。
だってこんなんがずーっと続くんですよ。
馴染みのない文字列が眠気を誘います(笑)
でも古事記のストーリーそのものが読めるようになると、これがなかなか面白い。
まず発想が結構クレイジーだし、割と報われないシーンも多い。またテンポがいいので読み物として退屈しません。
今でこそ分かりやすく解説されている本や、漫画化されているものがたくさん出てきましたので、古事記は親しみやすくなってきましたが、少し前まではそういったものはとても少なかったように思います。
しかしながら、こういったわかりやすい動画や、興味をそそるようなコンテンツとして古事記の露出が増えることは、日本や日本人にとって、とても有益なことではないでしょうか。
日本の成り立ちを記した物語とも言える「古事記」がどうしてこれほどにも浸透していないのか。どうして今まで学ぶ機会がなかったのか。
こういったことについても中田さんの動画でわかりやすく解説しています。
エクストリーム古事記、とても楽しめる動画だと思います。是非オススメします。
さて、隠津島神社のご祭神「宗像三女神」も古事記に登場します。
「誓約(うけい)」というシーンで三女神が生まれるのですが、この「誓約」についてはこちらがわかりやすく解説しています。
「誓約」をもって三女神が誕生するのですが、実は大変重要なイベントなんです。
スサノオがアマテラスの勾玉を噛んで生み出した5柱の神の1人、天之忍穂耳命(アメノオシホミミ)はのちに天孫降臨へと繋がる瓊瓊杵尊(ニニギ)を生みだす神様です。
瓊瓊杵尊(ニニギ)の曾孫こそが初代天皇の神武天皇です。
ですので、この「誓約」は現在の日本にとって大変関わりのある重要なイベントなのです。もしも、スサノオがお姉さんに会いに行かなかったら誓約が発生せず、そこで生まれるはずだった神様も存在しなかったかもしれませんね。
現存する日本最古の歴史書「古事記」。
読んでいくうちに、日本やその土地、またご自身のルーツなど、意外な歴史がわかってしまうかもしれませんよ。
with古事記!