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私の青春時代。

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舞台は高校二年生夏の終わり。

舞台は高校二年生夏の終わり。

その夏は失恋から始まり、悲しみに浸りながら過ぎ去っていこうとしていた。

所謂私は恋愛体質な女子高生であった。

彼氏が途切れることのない。そんな女の子。

彼氏が途切れると焦ってしまうのだ。

でも17歳の夏である。大人になる一歩手前。

そんなに焦る必要はない。恋愛に固執せず、自由に過ごしてみようかな。

暑い夏の日差しが私を逆に冷静にさせてくれていたのだ。

さぁ。夏が終わる。

秋には文化

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すべてを思い出した日。

すべてを思い出した日。

今日は彼と4年ぶりの再会の日。

待ち合わせは学校の最寄り駅。

朝一緒に学校に向かう時に待ち合わせしていた場所。

あえて駅のどのあたりで集合とかは連絡しなかった。

お互いの待ち合わせ場所が一致しているはずだったから。

予想通りお互い同じ場所に集合する。

目を合わせるとお互い爆笑。

「なんで俺ら同じ場所にちゃんとこれたんだろ笑」

久々に見る彼の姿。SNSとかでたまに見ていたけど、なんと

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再会の兆し。

再会の兆し。

大学生になり、完全に彼とは連絡も途絶えた。

もう彼氏ではない。
でも私は大好きなまま大学生になった。

彼は遠い大学に結局受かり進学した。

もう物理的にも会えない距離。

私は早く彼氏を作って忘れよう・・・。

の一心で大学一年生のはじめを過ごした。

新人歓迎会で積極的にかっこいいと思った人に声をかけたり、
同世代の集まるバイトに行ったり。

夏までは全然彼のことを忘れられなくて、失恋ソング

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卒業式と号泣した日。

卒業式と号泣した日。

3月1日。私たちの学校の卒業式であった。

中高一貫で6年間を共に過ごした皆とのお別れ。

もちろん彼とも。

私はその日赤色と緑色の袴を着て学校に向かった。

教室に到着するとみんなが写真を撮り合っている。

そこの輪に私も入りたくさん写真を撮った。

ガラガラガラ・・・・

扉が開く音がして振り向くと彼の姿が。

彼は男子としては珍しい、きちんとした袴を着ていた。

「美嘉。写真撮ろうか。」

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年末からの怒涛の年始。

年末からの怒涛の年始。

彼とその模試の帰りからはまともに会えるのは選択授業のときだけ。

ラインも朝と夜の数通。送らない日もあった。

12月になり、みんなが本番を意識し本腰を入れて勉強していた。

クリスマスも友達と一緒に模試を受けに行き、自己採点をして一喜一憂していた。

でもそれなりに点数は安定して取れるようにはなってきていた。

1月1日この日だけは休暇をとった。

でも初詣は人ごみであり、風邪をもらってきてはい

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君と久々に話せた日。

君と久々に話せた日。

そこから彼からの連絡は完全に途絶えた。

学校で見かけても疲弊している姿しか見えず、以前のような覇気が全くなかった。

そんな彼に私が声をかけられるわけもなかった。

彼がひとりで隣のクラスで自習しているのを知っていて、一回も声をかけにいく勇気もなかった。

11月中旬彼から久々にラインが入った。

「美嘉、ごめん全然話せてなくて。今日一回目の試験終わったわ。全然自信ないけど。」

約2週間ぶりの

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距離が開いていくのが怖くて・・・。

距離が開いていくのが怖くて・・・。

秋。

私は塾の授業も増えて学校に居る時間も自習時間で奪われていく。

でも私の彼を思う気持ちは変わらなかった。

彼は一回目の医学部試験が1か月を切っていた。

そんな中迫った1年記念日。

その日はたまたま一緒に外部模試を受けに行く最後の日だった。

「おはよー。」

駅から一緒に試験会場に向けてのバスに乗り込む。

彼は前日も日付が変わるギリギリまで塾にこもって勉強していた様子。

目がパン

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彼の誕生日。

彼の誕生日。

8月上旬。

彼の誕生日が迫っていた。

受験生活真っ最中。お金も全然ない。時間の余裕もない。

そんな中彼をどのようにしてお祝いするべきか、考えた。

とりあえず、プレゼントを買って渡す余裕はない。
でもおいしいご飯くらいは食べに行きたい。

私は友達と行ったおすすめのレストランを予約する。

そしてプレゼントは手作りのアルバムを渡すこととした。

家のコピー機で二人で写ってきた数少ない写真たち

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本格的な受験生の始まり。

本格的な受験生の始まり。

お互い引退試合を終え、本格的な受験生生活が始まる。

今まで6年間放課後は一直線に部活動に向かっていた私たちにとって、

放課後すぐに勉強に取り掛かれるのは、かなり貴重な時間だったし、新鮮な気分であった。

彼とは依然会えない、話せない日々が続く。

彼は医学部現役合格に向けて塾漬けの毎日。

私も負けじと塾のない時間は自習で補っていった。

そこで久々に彼からラインが入る。

「美嘉ー、一緒に模

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お互いの今までの努力の結晶

お互いの今までの努力の結晶

5月ー

いよいよ6年間続けてきた部活の引退試合のシーズン一か月前に入ります。

ちなみに私はちなみに私はバレーボール部のセッターをしていた。

高校1年生の時にセッターをしていた同期が突然やめて、そこから急遽私が代打としてセッターになったのだ。

私は司令塔になれるようなそんなセンスもなく、ただひたすら同じような戦略で戦うしかなかった。

セッターの役割だけでなく、サーブも苦手、そもそもとても緊

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半年あなたを思い続けて。

半年あなたを思い続けて。

4月下旬

「今日部活の後時間ある?」

4月下旬の土曜日の朝にLINEが入る。

今日は私たちの付き合って半年の記念日である。

私はある日SNSである投稿を見ていた。
「高校生から付き合って長続きするのはほんの一握り。」

内心そんなことわかっている。所詮子供の恋愛である。

でも、彼は違った。今までしてきた恋愛と比べ物にならない。

「子供の恋愛」

と一括りされたくなかった。

どうにかし

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彼と初めてのテスト期間。

彼と初めてのテスト期間。

2月末本格的にテスト前の期間に入る。

私もテストの2週間前に差し掛かると部活が休みになっていたため、
彼や友達と一緒に教室で居残りしてテスト勉強を励んでいた。

彼も徐々に松葉杖生活に慣れてきており、移動もなんてことなくできるようになり、
メンタルも回復していった。

相変わらず化学が理解できず、授業で扱ったプリントを眺める。

「・・・美嘉またわからへんの笑?」

「もう化学ほんまに理解できへ

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彼にとっての空白の時間。

彼にとっての空白の時間。

私は部活を終わらせて彼のいる教室に向かう。

「ごめん・・・お待たせ・・・。」

机の横に松葉杖を立てかけて、勉強している姿が見えた。

「教室まで来てもらってごめんなー。ちょっと手伝ってほしいんよ。まだ慣れなくて・・・。」

参考書類をリュックに入れ松葉杖を使って立ち上がる。
まだ痛みもあるようで、よろけることが多かった。

「情けねぇ・・・。ありがとう」

学校についているエレベーターを特別に

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気になる人から大好きな人へ

気になる人から大好きな人へ

毎日連絡をとるのが習慣になっていき、
学校でも席が隣なのでよく話す仲に。

そして彼は医師、私は当時薬剤師を志しており。たまたま同じ医療系、理系だったこともあり
選択科目はほとんど同じ。

基本的にすべての授業をともにしていたのだ。

部活動も同じ体育館でしていたため、学校にいる間は一日中近くにいる存在だった。

必然的に恋心も芽生えてきて、気づけば彼を目で追うようになっていた。

今までちゃんと

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