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【失敗談#1】学生時代、こんなことしてたらよかったな・・・


▷バスケに明け暮れた毎日

私は現在31歳で、職業はプロバスケットボールコーチである。
28歳までプロバスケットボール選手として活動したのち、
セカンドキャリアとしてコーチ業に携わっている。

小学4年生に上がる時に、親から「バスケ」か「野球」どっちがいい?と聞かれ、
家族全員がバスケをしていたため、バスケを選択した。
それまで陸上や水泳など他のスポーツの習い事にも行っていたがどれも長く続かず、バスケも続かないかな?とうっすら思いながら体験に行くと、スピード感やシュートが入った時の嬉しさで、予想外におもしろく、そこからはバスケの魅力に取り憑かれ、今現在まで続いている。

中学生になり部活動に入ったが、その中学はミニバスが近くになく、ほぼ全員が中学から始めた初心者の生徒ばかりだった。そんな中で、自分はミニバス経験者として期待されながら入部した。

そこで大きな勘違いが生まれ、先輩方には申し訳ないことをしたと思っている。

自分以外は初心者でミニバス経験者は私1人、さらにはスタートで使ってもらっていることから、先輩方の意見には耳を貸さず、できていないことに関してイライラしてばかりいた。

しかしながら、そんな私にも先輩方は優しく、「何か考えあるなら遠慮なく言ってな!」「お前の力が必要やから一緒にやっていこう!」「俺らが責任持ってやっていくからお前は気楽にやってな!」と温かい言葉をかけ続けてくれた。

逆の立場で考えると、「なんだこいつ?」「何勘違いしてるんや?」と思われてハブられても仕方ない状況である。
先輩方の器のデカさには感謝してもしきれない。

中学時代から変に尖っていて、周りの友達や先輩・後輩、家族、先生方にめちゃくちゃ迷惑をかけたな、と今でも後悔している。
あの頃、もっと感情のコントロールをしたり、先輩や後輩、同期に心を開いてコミュニケーションを取ったりしていれば、もっと中学時代を楽しめたのかな、と考える。

自分の感情のコントロールが苦手で、いつも不機嫌だった。
「これはこうだ!」と一度考えてしまうと譲れない。
大人になった今、だいぶコントロールできるようになってきたし、
「そういう考え方もあるよな」と考えられるようになり、柔軟性も少しは身についてきたかな?とは思う。

中学時代、「人として」終わっていたなと今でも思う。

▷「謙虚」と「尊敬」

中学時代の失敗から得た教訓として、2つある。
「謙虚」「尊敬」である。

どんな人にも素晴らしい側面があり、尊敬できる部分がある。
自分に持っていないもの、到底自分では考えつかないことができる人ばかりである。
自分と相手を上下の関係で見るのではなく、横の関係で見ること。
尊敬できる部分を見習い、学ぶ。

自分自身も尊敬してもらえるような人になろう。
そのためにはその人の短所ではなく長所に目を向けること。

この考え方は、他にも活きている。
毎日繰り返される日々は当たり前ではなく、日常の小さな幸せに目を向け感謝する。
よくないことばかりに目を向け不平不満を言うのではなく、よかったことや嬉しかったことに目を向けて、日々を彩る。

など、短い人生を謳歌するためには考え方や視点を少し変えるだけで、
見え方や感じ方が大きく変わる。

また、出来る人ほど謙虚である。
自分がミニバス経験者だから、県選抜だから、プロだから、と言ってもちっぽけなものである。
自分よりすごい人や上だなと思う人はいくらでもいる。
当時は全くそんなこと考えていなかったので、小さな枠で偉そうにしていた。
今思うと恥ずかしい奴だなと思うが笑

なので、人を尊敬し、謙虚でいること。
自分の知らない世界はいくらでもあるし、学び続けて成長することが必要だ。
「自分はダメなやつだ」と考えるのではなく、
「まだまだ成長できるところばかりだ」と向上心を持っておこう。

謙虚な姿勢で毎日成長しようとコツコツ頑張っていると、突然チャンスが舞い降りてきたり、その時に必要な人や事に出会えたりする。
そのチャンスの時に行動できるか、掴み取れるかは本当に準備していたかどうかで分かれる。
偽りの謙虚さは脆くてバレる。
日々のちょっとした所で垣間見えるのである。

例えば、集合時間に遅れがちになる、人が見ていないところでは杜撰、偉い人の前だけちゃんとしている、など。
誰もみていなくても、自分は自分自身を見ているので、違和感を感じながら生活することになる。
そうではなく、胸を張ってイキイキと過ごせるような状態にしておこう。
それこそが偽りのない「謙虚さ」だと私は考える。

「尊敬」「謙虚」
当時関わってくれていたみんなには謝罪したい気持ちでいっぱいだが、
中学時代の失敗から、今も大切にしている教訓を得ることができた。

あなたの人生に彩りを。


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安部瑞基 プロバスケコーチ🎈
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