自宅兼店舗で開業、アリ?ナシ?
「自宅を活用して飲食店を開業したい!」そう考える方、意外と多いですよね。特に初めての開業では、少しでもコストを抑えたいという気持ち、よく分かります。でも、自宅兼店舗にはメリットもあればデメリットもあり、一概に「お得だからやるべき」とは言えません。
今回は、飲食店の物件選びについての記事を参考に、自宅兼店舗の魅力や課題をカジュアルに掘り下げてみたいと思います!
自宅兼店舗のメリット
まずはメリットから。自宅兼店舗には、コストや利便性の面で魅力的なポイントがいくつかあります。
1. 住宅ローンで金利が安くなる場合がある
通常の飲食店物件は事業ローンを組むことが多いですが、自宅兼店舗なら住宅ローンに店舗部分を組み込める場合があります。事業ローンよりも金利が低く抑えられるので、総額を節約できる可能性があるのは大きなメリットです。
2. 通勤ゼロでストレスフリー
自宅がそのまま店舗になるので、通勤時間がゼロ。これは地味にありがたい!特に朝早くから仕込みをしたり、閉店後に深夜まで片付けをしたりする飲食業界では、家と職場が一体化していると時間的な余裕が生まれます。
3. 家賃をまとめられる
自宅部分と店舗部分の家賃を一つにまとめられるので、支出をシンプルに管理できるのも嬉しいポイントです。
自宅兼店舗のデメリット
一方で、自宅兼店舗には注意が必要な点もたくさんあります。開業前にしっかりデメリットを把握しておかないと、後で「こんなはずじゃなかった…」となることも。
1. 営業に集中できない
家族が生活しているスペースが近くにあると、営業に集中しづらいという声をよく聞きます。子どもの声や生活音が気になったり、急に家の用事が入ったりして、仕事とプライベートの線引きが難しいんです。
2. 公私の境界が曖昧になりやすい
「仕事が終わったらリビングに直行」といった環境では、気持ちの切り替えがうまくできず、気づけば仕事と生活の両方でストレスを感じることに…。
3. 近隣住民への配慮が大変
飲食店はどうしても音や匂い、駐車スペースの問題が発生しがち。通常の店舗でも近隣住民への配慮は必要ですが、自宅兼店舗の場合、近所付き合いがさらに重要になってきます。「夜遅い営業は控えたほうがいい」なんて制約があると、運営の幅が狭まることも。
4. 移転が難しい
もし立地が悪くて集客が思うようにいかなかった場合、普通の賃貸物件なら「移転する」という選択肢があります。でも、自宅兼店舗ではそれが簡単にはできません。一度選んだ場所で長期間営業する覚悟が必要です。
自宅兼店舗で成功するには?
こうしたデメリットを踏まえると、やはり**「住居と店舗は分けた方が無難」**という結論に落ち着きそうです。ただ、それでもあえて自宅兼店舗で開業する場合は、事前の準備や心構えがとても大切。
以下のポイントを意識すると、失敗リスクを軽減できるかもしれません:
立地選びに時間をかける:集客が見込める場所を徹底的にリサーチ。近隣住民との相性も重要です。
公私の境界を明確に:仕事専用のスペースをきちんと確保し、生活空間とは分ける工夫を。
営業中は生活感を出さない:お客様にとっては「飲食店」なので、家庭的すぎる雰囲気が逆効果になることも。
近隣住民への挨拶を欠かさない:オープン前にしっかり挨拶し、迷惑をかけない努力をアピールすることが大事です。
自宅兼店舗をどう考えるか
最終的には、自宅兼店舗のメリット・デメリットを理解した上で、「自分に合ったスタイル」を選ぶのがベストだと思います。
「とにかくコストを抑えたい」「小規模なカフェやテイクアウト専門店を始めたい」という場合は自宅兼店舗も一つの選択肢。でも、「じっくり営業に集中したい」「より多くのお客様に来てもらいたい」と考えるなら、住居と店舗を分けた方がストレスが少ないかもしれませんね。
どちらを選ぶにしても、事前にリスクを把握し、対策を講じておくことが成功のカギ。自分の理想の営業スタイルをイメージしながら、慎重に検討してくださいね。
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