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ぷちえっち・ぶちえっち38 あれって誘ってた?
僕は中学3年生の時に生徒会長をしていた。
別に生徒会長になりたかったわけではないが、生徒会担当の先生に「立候補してくれ」と頼まれたので立候補し、まあ形だけの選挙で選ばれたのだ。
当時僕は学業優秀、品行方正の優等生であり、先生としても座りがよかったのだろう。
副会長は淳子ちゃんだった。
会長は男、副会長は女、というのが不文律になっており、こちらも順当に選ばれた、という感じだった。
3年生は6クラスで約300人の生徒がいるが、僕と淳子ちゃんは試験では常に1番を争っていた。
僕の中学は青森県八戸市、という田舎にあり、田舎の八戸市の中でも市の端っこにある、まさにど田舎の学校だった。
学校の周りは田んぼだらけで、田のあぜ道を歩いて登校していたのである。
淳子ちゃんは中2の時に、八戸市の中心部の中学から転校してきた。
僕たちからしてみれば、都会からきた転校生ということになる。
顔立ちが整っていて、かなりかわいかったので大きな話題になった。勉強もできることがわかり、注目の的だったのである。
その淳子ちゃんと生徒会の役員で一緒になり、話す機会が増えた。
聡明さがうかがえる歯切れがよい話し方で、なかなか魅力的ではあった。
生徒会の仕事で、時々生徒会室で淳子ちゃんと二人きりで話す機会があった。
生徒会室は中から鍵がかけられるようになっており、男女二人きりで密室にいたことになる。
その二人きりの時、淳子ちゃんは僕の対面ではなくなぜか隣に座るのである。同じ資料を二人でのぞき込みながら話をする。
そうした時、淳子ちゃんは顔を僕にめちゃめちゃ近づけてくるのだ。
話していると淳子ちゃんの息が顔にかかる。女の子特有の香りも色濃く漂ってくる。
健康な中3男子である僕は生身の女の子を強烈に感じてドキドキものであった。
本当に、ほんの少し僕も顔を近づければ、簡単にキスできそうな感じであった。
中3の頃は男より女の方がませている。
今思うと、あれは絶対に僕を誘っていたのだと思う。
当時は全然そんなことには考えも及ばなかった。性欲があるのは男で女の子にはないと思っていた。
もしできることならば、今の僕があのときの僕に「勇気を出していっちゃいな」と声をかけてあげたいものだ。
僕は当時、みなちゃんという彼女がいた。
彼女といっても中学生だから、一緒に学校から帰ったり、交換日記をしたりという極めて健全なお付き合いをしていた。
僕も性に目覚めてはいたが、みなちゃんはそうした対象から外れていた。
初恋の人だったので、汚れのない犯すべからず人、という認識で、性欲の対象にはまったくできなかった。
淳子ちゃんは、ずばり性欲の対象だった。
中3にしては大人っぽい体つきで、制服越しでも結構大きな胸の膨らみはわかったし、おしりもぷりんとしていた。
特に、体育の時間体操服を着ると、からだのラインがより一層際立って見えた。
すごくエッチで、すごく魅力的だと感じていたのである。
体育祭の時に、淳子ちゃんが写っている写真を僕は持っており、その写真を見ながら妄想を膨らませて自慰をした。
僕と淳子ちゃんは、手をつないでもう稲刈りが終わった田んぼの中を歩いている。
すると、稲刈りをした後の藁を保管してある小さな小屋がある。
僕たちはその小屋に入り、藁をベッド代わりに寝転がる。
二人は抱き合って、キスをする。淳子ちゃんの服を脱がし、大きめのおっぱいに触れる。
そしてズボンの中に手を入れ、禁断のあそこに触れる――。
妄想まで田舎なのであるが、そんなストーリーに浸ったものだ。
中学を卒業して、僕と淳子ちゃんは別々の高校にいった。
風の噂で、淳子ちゃんは入学するとすぐに彼氏ができて、よろしくやっていると聞いた。
あのとき少しの知識と少しの勇気があれば、淳子ちゃんの初めての男は僕だった可能性は十分あると思う。
妄想を膨らませている場合ではなかったのになあ、と思うと残念である。