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「しっかりやる」はしっかりやらない?!

前回の記事で「絶対に外してはいけない目標設定」を実現するための7つのポイントを紹介しました。

この7つのポイントを押さえていただければ、研修への参加者の目標は明確になり、”実行する”事に意識を集中し、自信を持ってスタートラインに立っていただけることでしょう。


しかし、いくら目的地が明確になっても、”どのように向かうのか”が曖昧になってしまうケースが数多く見受けれます。


典型的なのは、「しっかりやる」です。

「今日学んだことをしっかり練習する」

「今日参加した研修の成果を上司にしっかり報告する」

「相手にしっかり伝えられるようにしっかりまとめる」

などですね。


ありがちな、”しっかりした”行動目標ですよね!

「しっかりやる」ってどんなふうにやるの?

「しっかり勉強する」「しっかり報告する」「しっかりまとめる」など一見”しっかり”やってくれそうで期待感が高まるのですが、果たして”しっかり”とは誰でも共通の評価指標として正しい表現になっているでしょうか。

例えばある方にとって「しっかり勉強する」とは1日5時間勉強することかもしれません。

一方、別の方にとっては、1時間勉強すれば「しっかり勉強した」感覚を持たれるかもしれません。


マネージャーとしても部下それぞれの”しっかり”の定義を正確に把握し、それぞれの目標到達度を評価する。。。なかなかハードルが高いですよね。

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”副詞の数値化”で曖昧さをなくす

そこで、副詞を数値化することを試してみて下さい!

例を挙げて見ます。

「しっかり勉強する」➡「1日3時間勉強する」

「しっかり報告する」➡「要点を3つに絞って報告する」

「しっかりまとめる」➡「要点を3つ絞り、500字でまとめる」

いかがでしょうか。

誰が見ても同じ行動になったのではないでしょうか?


副詞の数値化を意識すると、頭の中で”イメージ”として浮かんでいたふわふわしたもの(気体)を具体的な行動(個体)に変えることができます。


その個体を持って研修参加者と評価者が実行できた否かを正当に評価する。

こんな環境が作り出せれば、”やらされ”でない、”価値のある”研修が実現できると信じています!


参照書籍:永谷研一(2019),「科学的にラクして達成する技術」クロスメディア・パブリッシング

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