優しい世界【曲からチャレンジ】明日への手紙
「本当の優しさ」って何かなんて僕には説明出来ない。いつも説明しようとすると頭の中で詰将棋みたいになって八方塞がりになってしまう。たぶんこの歳になってもわからないのだから一生わからないんじゃないかと諦めたり諦めなかったりしている。
だからこの記事のタイトルの「優しい」の定義を説明してくれと言われても困ってしまうのだけど、これまで僕がnoteを続けてきた中で、
「ああ、この記事あったかいな、このコメントあったかいな」
と思う事は何度もあり、心がぎゅっと掴まれるような感覚になって「これが優しさかな」って思う瞬間がたびたび起こる。もちろん、温かさという面では今でもスキを頂くだけで充分温かさを感じていて、ご自分の時間を割いて読んで貰ったんだな有難いなという気持ちが起こる。
そうして重ねた交流の中で、時折、心がぎゅっと掴まれた後にまるで焚火みたいにそこを中心として温かさが広がっていく記事を書いてくれる人が現れる。
僕はそれを最高で大切な贈り物だと感じるし、優しさの塊だと思っている。思っているというか信じている。
noteの世界がマッコウクジラだとしたら龍涎香みたいなものか。
違うか。
僕がnoteの世界に来て最初にコンタクトをとったのが今も仲良くして貰ってるしめじさん。しめじさんは僕の記事を紹介してくれた大恩人で、それがなかったらもしかしたらもうとっくにnoteをやっていない可能性もあったなと思う。
そこからはもうとんとん拍子で繋がっていった。
そして今も皆さんの秀逸noteを読んで楽しむ日々が続いている。
連載小説、ショートショート、エッセイ、短歌、俳句、詩、アナグラム、音楽、花テロ、バイク、ぬか漬け、スープ、雑貨、文庫、それに最近は音声などなど、そのすべてから何かを勝手に受け取っている。
嬉しく温かい(時には飛び上がるほどの)コメントを貰い、返事も貰い、マガジン登録をして頂くことになったり、時にはサポートまで頂く事件も起きた。企画に気持ち良く参加できるように細やかな気遣いを頂いたり、僕の記事をもとに短歌や短文を作ってくれたり、真夜中にファンレターを貰った事もあるし、僕の100文字を詞にしてオリジナルの歌を作ってくれたりユニットを組んでくれる人が現れたりした。
そのどれもこれもがnoteでの宝物。
でも、当たり前だけど楽しい事ばかりじゃなくたまに寂しい事も起こる。アカウントを何度も変えては消して、その度にフォローしてくれてた人がまたいなくなったり、フォロワーさんになったばかりの方が忽然といなくなる事もある。SNSだから仕方ないしそれぞれの事情があってそうするのだから全然否定的な気持ちはない。元気にしてるかなって思ったり、頑張ってて欲しいなって応援みたいな気持ちもある。ただ形として自分の返信コメントだけ残ってる様子が寂しく感じる日もあるってだけだというのもわかっている。
楽しく続けている人から大切な物、宝物を貰っているにも関わらず、辞めてしまった人にひっぱられそうになる事もあるし、日々の暮らしの中であまりnoteに来られない事もあるから、なかなか同じバイオリズムでしあわせnote活動を続けるというわけにはいかない。
人間だもの。
だから。ちょっとわがままなのですが、ここ最近、頂いた贈り物。素敵な宝物をここで自慢させて下さい。
じゅんみはさんの「麦わら帽子のお茶会」
森noter(勝手に命名)のヒトシさんをモデルにしてキジトラ猫のイラストを描いたのが発端となりねじりさんが「麦わら帽子仲間」を提唱したのが始まり。それぞれ自分の持っている麦わら帽子を記事にアップしていくという流れが出来た。
そしてじゅんみはさんがその「麦わら帽子仲間」のメンバーが集う物語をイラストと文章で生み出してくれた。
他の方はともかく、僕をモデルに描いてくれたイラストがイケメンすぎて申し訳なかったけど(だってクリオネおじさんだもの)、眼鏡や扇子、白Tシャツなんかは「どっかで見ました?!」ってぐらい一致してて驚いた。
「これを描いている間、僕らの事を想像してくれたのか」と思うと本当に泣けてきて。しかも文章で書かれた「お茶会」の描写の一つ一つにぬくもりを感じ、優しさを感じました。
じゅんみはさんに改めて感謝をお伝えしたい。
ねじりさんの「麦わら帽子仲間の夏休み。」
ねじりさんは先ほども書いた通り「麦わら帽子仲間」の提唱者。そしてこれ、なんと僕とのコメント欄から生まれた「夏休み」。
興奮も覚めぬうちに「どうしてここまで優しい世界を想像出来るのだろう。広げていけるのだろう」という記事に触れることは中年男の涙腺を崩壊させるに足る出来事だった。
「麦わら帽子仲間」初代メンバーが集い「夏休み」を過ごすのだけど、楽しいだけじゃなくてねじりさんらしい自由な発想が根底にある、ワクワクと可愛さとユーモア、そしてじゅんみはさん同様心の中心からぬくぬくとする優しさに満ちている世界観に感動した。
僕のを元に描いたイラストが元のより何倍も可愛いし、日程順に掲載されている各地の写真がまた素晴らしい。実際、本当に行ってみたいと思っていた場所だっただけに驚いた。
各所でのおやつ、最後のカレー。その心遣いに素直に感じ入ってしまった。そしてやっぱりイラストを描いたり写真を選んだりしている時に、僕らの事を思ってくれているのかと思うともうダメだった。
ねじりさんにも改めて感謝をお伝えしたい。
お二人の麦わら帽子noteもまたnoteの世界を歩く時に足元を照らしてくれる、貴重で温かい灯となりました。
本当にありがとうございます。
そして、仲良くしてくれる皆さん、スキをくれる皆さん、気にかけてくれる皆さんに、少しでもお返しが出来たらそれだけで奇跡かなと思います。
ほんの少しの輝きでも返せたら。
今回もまた、
noteを楽しむ力にいつも圧倒されて刺激を受けている、
ピリカさんの企画「曲からチャレンジ」に参加してます。
※画像をお借りしたしんきろうさんの、小説を書く課題を出された大学生達の物語「かわいいビギナーズ」、おススメです。