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猫の国

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猫ばかり登場するショートストーリーのマガジンです♪
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記事一覧

睡眠局【ピリカ☆グランプリ】

 その人とは仕事の顧客を通じて知り合った。奥様が落語家をやっていると聞き、とても好奇心が…

猫と酒

 クリスマス。高揚する人々が行きかう煌びやかな大通り。一軒だけ鄙びた老舗ホテルがひっそり…

門番猫 後編

 私の混乱をよそに、目の前の猫がオブジェの隙間の中に入って行った。まったくもって猫という…

門番猫 前編

 JRの車内は空いていた。でも私は座席には座らない。座ったら最後、すぐに眠りの国へまっしぐ…

真夏の宴 #曲からチャレンジ

 真夏になると、夕飯の後で散歩に行くことが常となる。  いつものように、さあそろそろまい…

麦わら帽子仲間

 昨日、ヒトシさんnoteとねじりさんnoteにご紹介して頂きました。  まさか一日にお二方に自…

猫と友人

 失踪した友人の家を訪れてご両親とひと通りの情報を共有した、その帰り道のこと。  友人宅を出たのは17時頃だったろうか。空が明るくて「日が長くなったな」と思っていると目の前に何やら動く気配を感じた。  それは悠然と歩く一匹のサビ猫だった。 「おい」と声をかけるとサビ猫は歩くのをやめ、こちらを振り返りもせずにしっぽを「し」の字にして左右に振った。  最初は「構うな」と言ってるように思えて、なんだか偉そうな猫だなと感じ、これだけ厚かましい態度をとれるのは相当「位」の高い猫

猫と花

 アメリカンショートヘアのアンコロモッチは寂しがっている。なぜって、親戚中で一番仲が良い…

猫と星

 高い外壁にぐるっと囲まれたお城が月に照らされています。  お城の尖った部分の、夜空に一…

猫と工場

 白黒のぶち猫三兄弟が今日もカーキ色のツナギを着て工場で働いている。  真ん中でぴっちり…

猫と電話

 社内エレベーターの中で男が取引先相手と電話をしていると急に電波が乱れた。 「Wi-Fiが弱…

猫とベスパ

 まだ朝の4時前だというのに目覚まし時計が鳴った。 「ああそうか。今日は朝から三毛猫の三…

猫と畑

 麦わら帽子を被ったキジトラ猫が畑で黙々と作業している。  強い日差しがコントラストを作…

猫と写真

 今ではすっかり寂れてしまった老舗ホテルの裏手に小さなバーがあった。地下へ通じる階段も小さな造りだったが、まるでお似合いの髪飾りみたいにその場所に馴染んでいた。  そこは別の世界に旅立つ前に誰もが立ち寄る特別なバーだった。  空港のラウンジみたいな場所だと思って貰えればいいだろうか。  ほら今も百歳の猫が階段を下りていく。 🐈 🐈 🐈 🐈 🐈 🐈  狭い階段を地下に降りていく。「百歳の身体には堪える」と思いながら入口に立ったちょうどその時にハチワレ猫のバーテンダーが