即興小説トレーニングというサイトで、お題:プロの会話 15分の時間制限で書き上げた作品です。 元サイトのリンクは以下の通りです。 http://sokkyo-shosetsu.com/novel.php?id=530076 ツーカーの仲 「昨日、夢にママが出て来てね・・・」 「まあ、それは出演料頂かないと」 「わはははは、いくらだい?」 「そうねえ、夢のことだから、現実よりは少しお安くしときますわ。夢でまでごひいきにして下さったご恩もありますしねえ」 「ママそういう所律儀
記憶は夢と同じだ。美しい記憶ほど空を舞うシャボン玉のように、そこはかとなく色づいて、それ自身が意思を持っているかのように、ただ風の向くままに漂い続ける。 いつまでも僕の傍にいて欲しい。でもそれは出来ない、と言うかのように、僕の心を撫でるようにすり抜けていくのが切ない。指で触れた瞬間に跡形もなく消えてしまうのが分かっているから、触れたくても触れられない。二度と戻れない日々を象徴するかのように、それは僕の心の隙間に現れては、儚く消えていく。 あの頃に戻れないことはもう知って
心から好きな人と若いうちに結婚して、専業主婦になること。 専業主婦になった後もなお、夫から愛され、求められ続けること。 現代女性の多くが望む、理想の結婚生活。 こんな結婚生活なら幸せになれる。それは本当に、心の底からそうなのか。 確かめたくはありませんか? ある一組の理想的な新婚夫婦の姿を通して、それを探ります。 この物語の主人公・綾は、愛らしさとしたたかさを兼ね備えた女の子です。 彼女は、夫である「彼」を結婚後もなお、一途に愛し続けています。 綾は猫のような子です。そし
愛しい我が子よ。今夜も、夢で逢いましょう。 私、全然さみしくない。 だって私のかわいい坊やの心は、常に私とともにあるから。 だから夢で逢えるのね。 夢世界 寝ている時が一番幸せ? じゃあ、好きな夢を見られたらもっといいわね。 どんな夢が見たい?大金持ちになれる夢?おいしいものをたくさん食べられる夢? それともあなた位の歳なら、好きな子と、両想いになれる夢の方がいいの? すぐには選べないわよね。でも選ばないといけないわ。もう寝る時間だからよ。 あら、また、これにす