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仏像にもランクがあるって知ってた?

「仏教がインド西北に広がって生まれたもの」でお伝えしたように、仏像は、ガウタマ・シッダールタ(釈迦)の教えである仏教と、ギリシャ文明の彫刻技術の融合によって誕生しました。

そして、この仏像ですが、様々な容姿がみられます。安らかな顔した仏像から、怒り狂ったような顔をしている仏像まで。


しかし、「何故、色々な容姿の種類が存在するのか?」


その違いが理解できず、お寺で仏像を見て、解説を読んでも理解が進まなかった自分がいます。

あなたは、同じようなことを感じたことはありませんか?

実は、仏像にはランクが存在し、ランク毎に容姿の特徴があるのです。そのランクは、上位から以下の4つです。

  • 如来

  • 菩薩

  • 明王

 

  • 如来

如来の如は真理という意味があり、悟りに達した最高位を表しています。

代表的な仏像が釈迦如来。ガウタマ・シッダールタ(釈迦)が悟りを得た姿を現しています。とても安らかな顔をしており、服や髪型の装飾もシンプルです。

  • 菩薩

悟りを開くために修行しており、如来の補佐役という役割。

元は、釈迦如来が悟りを開く前の王子だった頃の姿がモデルと言われています。王族ということもあり、冠やアクセサリーなど、すこし派手な容姿が特徴です。

  • 明王

如来が諭しても聞く耳を持たない者を仏教の道に導こうとする存在。

力づくで教え諭す役割を担っており、牙をむき、目を吊り上げた怒った顔で表現されています。

仏教を守る役割。

ヒンドゥー教やバラモン教などのインドの神々も含まれ、自然を神格化したものも存在し、様々な容姿が存在します。

男性神である、四天王、毘沙門天、金剛力士は、武器を持って守る姿が特徴ですね。

一方、女性神である、吉祥天や弁財天は柔らかく、慈愛に満ちた表情をしています。


さて、如何でしたでしょうか?

仏像にも様々な種類があり、ランクが定められています。

仏像の見分け方を知っているだけでも、お寺や展示会の解説を読んだ時の興味性が変わってくると思います。

やはり、基礎知識があるのと、ないのとでは新しい知識の理解が変わってきます。


もしかしたら、あなたは「色々と新しい情報を聞くけど、理解が深まらない」と感じていることがあるかもしれません。

それは、基礎知識が整理されていないことが原因かもしれません。

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