◆ABC物語◆戦後の復興を彩った塗り床材~カラクリート・ケミクリートE~
建材の進化とともに歩み続けたエービーシー商会は、皆さまのご愛顧のおかげで、70周年を迎えました。
時代の流れとともに変わる多彩なニーズに応え、本物の快適さを提供すること。私たちの製品開発への取り組みは、設立当時の情熱そのままに、今も少しも色褪せていません。
今回は、ロングセラーを誇るエービーシー商会の代表的な2商品を、その誕生エピソードとともにご紹介します。
色付きのコンクリートで復興を後押し!
カラクリートを発売したのはまだ戦後間もない1954年。
コンクリート色一色に染まっていく物流拠点や復興を支える工場床をもっと鮮やかに彩りたいとの思いから開発されました。
カラクリートはコンクリートの打設時に施工し、コンクリートの4倍以上の耐摩耗性を有します。下地と一体化して剥離しない強固な床は衝撃に強く、緻密な表面を形成するため、長期間の使用が可能です。
現在は18色を展開し、色彩計画によるカラー選択にも対応します。
発売から70年、現在ではエービーシー商会の名前は知らなくとも「カラクリート」は知っていると言われるほど、選ばれ続ける確かな実績が建築業界での信頼の証です。
■カラクリートについて詳しく見る
■コラム「コンクリート床にタフで多彩な表現を持たせたい!Part1」を読む■建材活用ガイド「ロングライフな無機系硬質床材と充実のメンテナンス材で床づくりのお手伝い」を読む
薬品を持ってきたと笑われたことも・・・
1959年、化学品のエポキシ樹脂を防食建材として使うことがあまり知られていなかった発売当時、「エービーシー商会が薬品を持ってきた」と笑われたものでした。基剤・硬化剤の複雑な配合や作業者の施工知識が乏しかったため、取り扱いの難しい床材でした。
そこから、全国で技術講習会を開催して施工技術の向上を図り、施工者とともにその床材を世に広げていきました。さらに、強度の追求、美装性、施工性などの課題を糧に改良を重ね、すぐれた耐薬品性や高強度、高耐久性を活かした、幅広いニーズに対応する床材へと進化させました。
革新的な発想とそれを実現する技術、問題に真剣に取り組む姿勢が「ケミクリートE」の今日を生み出しました。
■ケミクリートEについて詳しく見る
■建材活用ガイド「塗り床とは?(合成樹脂系)」を読む
カラクリート、ケミクリートEを起点にそこから多くのニーズを拾い上げ、さまざまな発展形の商品が生まれました。
これからも私たちの製品開発への取り組みは続きます。
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