カーンアカデミー〜世界の見知らぬちびっ子に添削される楽しみ〜
アメリカの教育系非営利団体で
Kahn Academyというのがある。
小さな子供から
大学入試をするような年代の生徒までを
主な対象として、
オンラインで様々な授業を
無料でうけられるサービスを提供している。
私が始めたのは、
Pixarの事を調べていた時に、
たまたまこのKhan Academyで
公開している、
ストーリーテリングの講座に行き当たり、
面白そう!と思って登録したのがきっかけだ。
Pixarのアニメーターや
物語を構成する脚本担当の人などが、
面白く物語を作る方法を教えてくれる。
わくわくしない訳がないでしょう。
簡単な登録をするとすぐに、
興味のある分野から挑戦することができる。
私は、数学とか科学って、
英語でやる方が理解しやすい
と思っているので
(数学とか科学に使われる
日本語が難しくて、
その意味を理解するのに戸惑い、
わからなくなるというのが自論)
小学生低学年のちびっ子対象に作られた、
算数とか科学の問題を
英語の勉強を兼ねてたまに解いている。
現在のところ、
日本語で受講できるものは
まだ限られているみたいなのが、
とても残念なところなのだけれど、
ちびっ子向けのものならば
英語でもそんなに大変ではないので、
いろんな人が楽しんでくれるといいのに〜
と周囲にもフガフガ話しては
鬱陶しがられている。
仕組みはとてもよくできていて、
A: 1つの単元が
いくつかのステップに分けられている。
Youtubeをうまく活用していて、
短い講義を視聴する部分と、
実際に問題が出されて
それを解いていく部分で構成されている。
問題が解けると、その度に短いメッセージ
(すごい!とか完璧!みたいな)
が表示され、
クラッカーを鳴らしている画像
(noteでも
表示して下さってるみたいなあれ)
が出てくる。
→嬉しくて続けたくなる
B: 講義を視聴したり、
問題を解いたりするごとに
ポイントがたまる。
そのポイントに合わせて、
自分のアイコンを変えることができたり
(←◯ケモンぽいものが多い)
勲章がもらえたりする。
→「勉強」と身構えずに
軽やかに挑戦できる
C: ログインする期間が
ちょっと空いてしまうと、
メールで連絡が来る。
ただし、「最近サボってますね」
みたいなネガティブなものではなくて、
「この頃、
Academyに来てくれなくて寂しいの」
というようなかわいいメッセージである。
→サボっている罪悪感を軽減し、
モチベーションを保てる
私の人生からは全く遠く離れた、
プログラミングなるものもあったので、
試みにやってみた。
(ドキドキ)初歩の初歩、
線を引いたり、絵に色を塗ったり
というところから段階的にチャレンジできる。
このプログラミング講座の
最も爽快だったところは、
作った自分の課題を
【世界の見知らぬちびっ子に添削される】
ということだ。ふひひ。
私は、夕ご飯の一皿
(円と直線と三角を使って色を塗る課題
→難しい事ができなかったので、
サラミの乗ったピザでお茶を濁す。ふひ〜)
で、Dorrisに評価されコメントを貰った。
そして今度は私がTylerの作品について
コメントを求められるのだ。
誰なの?
でもそんな事どうでもいいですな。
アジアの大人が四苦八苦して、
英語を読解しつつ作っているとは
よもや思うまい。
でもそういうのが
フェアーって事じゃないだろうか。
大人だから教える人、
ちびっ子だから教わる人っていう
構図ばかりじゃないだろう。
世の中はすべて、向き不向きなのである。
いきなりthe 日本な一皿を出したら、
世界のちびっ子たちは
「これ、なんだろう?」となるのだろうか、
とか妄想するだけでもちょっとおもしろい。
でもそれを実現するには
私の技能が全く追いつかない・・。
悲しい・・。
世界の博物館について
学べる動画があったり、
起業家にインタビューしてるのを
視聴する講座があったり
(極めてアメリカっぽいですな)、
人間の体の仕組みについて
学べる講座があったりと幅広い。
←私はこういう、
普段の生活に関係ないことを
学ぶのが大好物だ。
悔しかったのは、
算数の授業で
アメリカのお金を使って足し算・引き算
などをするところ。
アメリカの通貨に何があるかを知らないので、
いきなり硬貨の画像を数枚出されて、
「さあいくらでしょうか?」と言われると
ヒーーエーー、これって
そもそもいくらの硬貨なのよ?となり、
説明の動画に度々舞い戻り、
「えっとー、これが◯セントだから、
足すと〜」と汗だく。
しかも、数が書いていない
裏面をフェイントで出してくる時などもあり
「やめて」となる。
本来の意図とは別のところで足をすくわれる
大人1人。
イギリスの紙幣と硬貨なら得意なのに!
アメリカの大学への
申請方法を説明してくれていたり、
受験に必要な共通テストのことを
説明してくれていたりと、
実用的な情報もたくさん載っている。
教育機会の格差を少なくするためにも
役立つのだろうな、とか
真面目なことも考えたりするが、
とにかくまあ、純粋におもしろいのである。
久しぶりにまた、
褒められるという
幸せに浸りに行こうかしら。