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モエレ沼公園②【写真】[モエレ山] -イサム・ノグチ

 初夏のモエレ沼公園。晴天と気持ちの良い風に恵まれた。

 今回からは、写真とともに巡っていこうと思う。


まるで遠くの山のような。目の愉しい錯覚

 広大な公園の、シンボルのひとつが「モエレ山」だ。かなり遠くから、その美しい稜線が見える。なんとなく、遠くにある山のように感じられる。

 ところが、近づいていくと「?」となっていくのだ。例えば、慕の写真に、特に違和感はないと思う。人物の大きさとの対比で、遠くに山がそびえているように見える。

 しかし、これはどうだろう? 山頂にはっきりと人影が見える。それも、結構大きく。

 もしかして、この山はそんなに高くないのかも? と、わたしたちはスケール感を引き直すことになる。

パンフレットより

 その標高は、たった62mなのだった。

モエレ山に登ってみよう

 さきのパンフの記述にもあるように、3方向5ルートの登り方がある。

 体力に自信があれば、直線ルートで一気に駆け上がれると思う。ただ、途中からかなり急勾配になり、カメラと荷物を抱えながらだとちょっと難しい印象だ。

 こんな感じの石段で登る方法もある。人同士がすれ違えるスペースはじゅうぶんあるのだが、手すりがないので、多少の不安定感は否めない。

 早く安全に、なら、一直線の石段がおすすめだ。手すりもある。

 上から見下ろすと、かなりの迫力。ここを、一気に駆け上がっては駆け降りる、を繰り返してトレーニングしている人がいた。

山頂からの景色

 山頂はこんな感じ。全国に10万点あるという三角点のひとつでもある。

風景のなかのモエレ山

 散策していると、[公園全体がひとつの彫刻作品]というモエレ沼公園のコンセプトに、うん、うん、と納得する。

 広大で、基本的に平坦で、小径はすっとまっすぐに伸びていたり、意図して曲がっていたり。とにかくバランスよく美しい世界観のなかで、この山はどこからも際立って見える。

 フレームに収まりが良く、どこから撮っても絵になる。

 次回は、ガラスのピラミッドを。



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