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トレーニングはつらいよ…知恵の重さ

網走パワーズでの1シーン

APオーナーがいつものように会員さんの補助をしています。

APオーナーが厳しい表情で、

「1、2、3、4、5、6、7、8…イケ、イケ、イケー、、、」

「やったー、おめでとう🎉」

みんなが拍手して成功を祝福する、いつものシーンが繰り広げられていた。


ヨコヤマ君が近づいて来て

「オーナー!今日は胸圧について教えてください!」

APオーナー:

「胸圧は重要だが、知性は物事を分けて考える力だ。二つに分けることで見比べて、理解を深めることができるんだ。だから、逆の腹圧も理解しないといけない」

ヨコヤマ君(頭をかきながら):

「なるほど、胸圧や腹圧も分割することで理解が進むんですね。でも、現実には分割できないものもあるんじゃないですか?」

フクダさんが横から入る。

フクダさん:  

「その通りだ、ヨコヤマ。鈴木大拙先生が言ったように、「不ニ」の考えが必要だ。すべてはつながっていて、分断されているわけじゃないんだぜ!」

フクダさんが急に難しいことを言うから、一同キョトンとする。

ヨコヤマ君:

「でも、どうやってその「不ニ」にたどり着くんですか?」


APオーナーは、フクダさんのめんどくさいことに感心したような表情で、力強く説明を始める。

APオーナー:

「物事を分けることで理解を得るが、大切なのはその先だ。本質にたどり着くには思慮深さが必要なんだ。胸圧と腹圧を意識しつつ、その根底にある真実に目を向けることが中間性へとつながる。」

ヨコヤマ君は真剣に耳を傾ける。一方、フクダさんが鋭いツッコミを入れる。

「その通りだ!思慮深さを持つためには、知識だけでなく感性も大切だ。知識がなければ正しい判断ができないが、感性がなければその判断を生かすことができないんだ!」

ヨコヤマ君:

「感性って、なんとなくわかるけど…フクダさん教えてください。」

フクダさんが自信満々に語り始める。

フクダさん:

「感性とは、エロよ!エロの奥深さこそが感性なんだよ!」  

周囲が一瞬静まり返る。

APオーナー:

「フクダさん⁉︎それは言い過ぎだろう。」

ヨコヤマ君(あきれた表情で):

「いや、さすがにそれは…本当にそうなんですか?」

フクダさんが笑いを取ろうとするが、APオーナーが話を戻す。

APオーナー:

「感性は単なるエロだけではない。恋愛や友情、センスや情緒、すべてにおいて感じる力だ。感性は白や黒のように二分できるものではなく、色の濃淡や力の強弱といったグラデーションの察知能力だ。これがなければ、ただの知識屋になってしまうぞ。」

フクダさん:

「エロは一瞬の刺激、快感❣️でも本当に大切なのは心の深い部分を感じること、つまり『エロ・エモーション』だね!」

一同再びあきれ顔で、キョトンとする。フクダさんのエロ・エモーションの意味がわからない。

【解説】

「エロ・モーション」という言葉は、「エロ(Erotic)」と「エモーション(Emotion)」を掛け合わせた造語で、性的な感情や欲望と、心の深い感情や情緒が結びついていることを指します。

この言葉は以下のような意味合いを持ちます:

1. 感情的なつながり:単なる肉体的な欲望にとどまらず、精神的で感情的なつながりを重視すること。

2. 情緒的な理解:エロティシズムを通じて、感情や感覚が豊かになり、より深い理解が得られるということ。

3. 全体的な人間性:人としての情感や感受性が、性に対する理解や関心をより豊かにする様子。

つまり、エロモーションは、身体的な刺激と共に、精神的・情緒的な側面を大切にすることを示していると言えます。フクダさんのギャグは深い❣️

フクダさん:

「その胸圧、ヨコヤマ〜、一瞬の力むばかりじゃなくて、どうつながり、理解し、自分らしさを出すかと言うことだよ!そこがわからないとバーベルにふられちゃうぞ!」

ヨコヤマ君:

「そんなことないです!僕はパワーリフティングを愛しています!だから、もっと強くなれるんです、、、よね、オーナー?」

APオーナー:

「そうだ、ヨコヤマ。力を使うだけでなく、行動を通じて学びながら思慮深さを持つことが重要だ。物事を二分することで生まれる知識の理解も大切だが、最終的にはすべてが『エロ』つながっていることを知るべきだ。(笑)」

ヨコヤマ君(気づく様子で):

「なるほど!胸圧や腹圧を意識することは分かりやすいけれど、その先にある「不ニ」の真実を理解することが大事なんですね!」

フクダさんが自分のジョークに思いを馳せ、ふっと微笑む。

フクダさん:

「じゃあ、ヨコヤマ〜、お前は『パワーリフティングにエロを感じる』ってことだな!」

エンディング: ジムの出口

トレーニングの後、3人が一緒に外に出てくる。

APオーナー:

「思慮深さを鍛える旅は始まったばかりだ。これからも続けていこう。」

ヨコヤマ君:

「はい!オーナーとフクダさんの教えをしっかり学びます!」

フクダさん:

「それが分かったら、俺のエロ・モーションの意味がわかるに違いないだろうな!」

おしまい

鈴木大拙(すずきだいせつ:1870-1966)は、仏教用語の「不二(ふじ•ふに)」について、次のように述べています。

• 「不二」とは、自他や男女など相対立すると見なされるものが、実際には二分化されず、一体化しているとする見方である。

• 「入不二法門」とは、「『一切の法において、言なく、説なく、示なく、識なく、諸々の問答を離れる』」という意味である。

鈴木大拙は、金沢市出身の仏教哲学者で、禅をはじめとする仏教や東洋・日本の文化や思想を海外に伝えたことで知られています。禅に関する英文の著書を多く著し、ケンブリッジ大学やコロンビア大学といった名門大学で講義を行うなど、世界に禅を広めました。



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