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競技スポーツ部に見る「自己固有の善の愚かさ」

はじめに

みなさん、今日お話しするのは「自己固有の善」ってやつです。アリストテレスなんかも言ってますが、善ってのは非常に多様な概念。特に競技スポーツ部なんかでの自己固有の善について、なぜそれが愚かであるのか、特に人格育成の観点からどう考えるか、一緒に掘り下げていきましょう。

1. 自己固有の善とは何か?

自己固有の善ってのは、簡単に言うと、あんた自身の欲望や目標で定義される「善」のこと。これ、すごく主観的なもんです。たしかに、みんな自分にとっての成功を追い求めるのは自然なんですが、自己中心的になっちゃうと、周りが見えなくなる。みんな、スポーツの場で「勝ちたい!」って思うのはわかるけど、果たしてそれが常に正しいかって言うとね。

1.1 自己固有の善の特徴

1.1 自己固有の善の特徴
アリストテレスが言うには「善は目的だ」。そう、行動のゴールだよね。でもこの自己固有の善は、個人の欲望でブレまくるから危険です。例えば、パワーリフティングの競技で「俺が記録を出す!」とばかりに周りを無視してしまうと、仲間のサポートが不足してしまいます。トレーニングでは、仲間が補助をしてくれたり、重いバーベルを持ち上げるときに励ましてくれたりすることが重要です。自己中心的な選手は、他のメンバーの声を掛け合ったり、見守ったりすることを無視してしまい、結果として、個々の成績は上がったとしても、チームの雰囲気や力を引き出すことができなくなります。要するに、自己固有の善はちょっと自己中心的で、しかも短期的な満足を求めてしまうという、まるでファストフードのようなものなんです。

2. 自己固有の善の愚かさ

さて、次にこの自己固有の善について、特に競技スポーツ部員の視点から見ていきましょう。

2.1 チームワークを無視する

2.1 チームワークを無視する
パワーリフティングでは、仲間との協力が不可欠です。ここで「自己固有の善」ばかり追いかけると、チームの雰囲気が悪くなってしまいます。たとえば、自分が最高の記録を出したいと強く思いすぎるあまり、他の選手のフォームをチェックしたり、重りを挙げるのを支えたりといったサポートをおろそかにすると、チーム全体のパフォーマンスがダウンします。また、仲間が挑戦するときに励ましの声をかけず、孤立させてしまうと、支え合う精神が失われてしまいます。結果として、一人が良いパフォーマンスを上げたとしても、チーム全体としての成績が悪化する可能性があります。結局、本末転倒な状況になってしまうのです。

2.2 自分の成長が止まる

自己の成功だけを追い求めるため、他のメンバーから学び取ることができなくなることも大問題。競技スポーツってのは、一人の選手が持つスキルだけでなく、チーム全体の成長が求められます。他人の成功や技術から学ぶことが大事なのに、自分だけの欲求が強すぎると、自分の成長も止まっちゃう。これ、まるで成長の刃が鈍くなっていくみたいなもんです。

2.3 競技倫理が崩れる

アリストテレスが言ったように、より良い人間として成長するために、善を追求することが必要です。自己固有の善を追いすぎると、他人の権利や幸福を無視してしまうことがある。試合中にラフプレーをしたり、相手をけなしたりするのは、まさにそれ。スポーツマンシップを尊重することこそが、全員の成長につながるんですよね。

3. 読書の重要性

さて、自己固有の善の愚かさを理解したら、次はその対策として読書の重要性です。読書は、単なる知識の獲得だけでなく、自分の視野を広げ、人格を育てるための大事な道具です。

3.1 多様な視点に触れる

読書を通じて、さまざまな価値観や生き方に触れることができます。特にスポーツに関する書籍や著名な選手の自伝なんかは、成功だけにとどまらず、失敗や葛藤についても教えてくれます。「ああ、あの選手もこんなことで悩んでいたのか」と思うことで、自己中心的な考えから解放され、チームメートとのつながりを大事にできるようになるかもしれません。

3.2 倫理観の醸成

読書は、倫理観を育むためにも欠かせません。特に、「史上最強の哲学入門」(飲茶)や「14歳からの哲学」(池田晶子)といった本は、哲学の基本的な考え方をわかりやすく説明してくれます。これらを通じて、倫理的選択についての理解を深めることができるでしょう。
また、『公正を乗りこなす』(朱喜哲)も注目すべき一冊です。この本は、公正さや公平について考える手助けをしてくれ、実社会における倫理的行動の重要性を説いています。さらに、『ニコマコス倫理学』(アリストテレス)を読むことで、古典的な倫理観に触れ、善とは何かを深く考えることが可能です。
文学作品も重要です。たとえば、夏目漱石の『三四郎』は、自己探求の旅を描きつつ、人間関係や倫理についての洞察を与えてくれます。ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』は、倫理的ジレンマや道徳的な選択に関する深い思考を促し、人間の内面の葛藤を探求させます。また、トーマス・マンの『魔の山』も見逃せません。この作品は、人生の本質や人間の存在に対する深伯な考察を通じて、倫理的な問いを投げかけてくれます。
これらの作品に触れることで、さまざまな価値観や倫理観を学び、自己の理解を深めることができます。最終的には、スポーツマンシップや仲間との関係性を大切にする姿勢が育まれるのです。読書は、単に知識を得るだけでなく、自分自身の内面を深く探索する旅でもあるのです。

3.3 コミュニケーションを深める

読書をすることで、言語力やコミュニケーション能力が高まります。チームスポーツでは、仲間との円滑なコミュニケーションが勝負の分かれ目。読書を通じて得た知識を使って、自分の考えをしっかりと伝えられるようになれるし、逆に他の人の考えも理解しやすくなります。この能力は、試合のパフォーマンスにも、普段の人間関係にも役立つから、一石二鳥なんです。

4. 結論

まとめると、「自己固有の善の愚かさ」は、特に競技スポーツ部員にとって、非常に重要なテーマです。短期的な成功を追いかけるだけでは、チームの一体感や本来のスポーツマンシップを失いかねません。自己の成長だけでなく、他者との関係を大切にする姿勢が必要なんです。
そして、読書の重要性も忘れてはいけません。知識や視点を広げ、倫理観を育むことで、真の意味で「善」を理解し、自己固有の善から脱却できるようになります。最終的には、より豊かな人生を築くための大きな助けとなるでしょう。さあ、みんな、自己中心的な考え方を疑い、チームとしての成長を目指す旅に出ましょう!

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