見出し画像

雪の酸ヶ湯温泉

「酸ヶ湯温泉では積雪5m」など聴き覚えがある方もいらっしゃるかと思いますが、本州で一番の積雪で有名な青森県の真ん中八甲田山の麓にある酸ヶ湯温泉に行ってきました。

京都では紅葉が最高潮で、東京でスタッドレスタイヤ履いてる車はまずいないでしょう。雪国ではすでに軒や植木を雪囲い完了しているような状態です。長い冬が来るのはつらい限り。

例年だと11月20日前後に初雪が降る北東北、今年は27日になってもまだ降りませんが、酸ヶ湯温泉までの道のりはすでに雪が積もっていてよく言えば幻想的、悪く言うとシーズン最初の雪道はだいたい路肩に落ちたクルマがいるもの。酸ヶ湯温泉までの山道では谷底へ転落して命の危険を感じる中、今シーズン最初の雪道は時速30キロの鈍亀に徹して向かいました。

弘前市内から1時間ほどかけてやってきました。酸ヶ湯温泉。ちなみに酸ヶ湯温泉から先はすでに雪で道路閉鎖です。

もとは鹿が傷を癒すのに浸かっていたことから鹿湯温泉と言われていたのが酸ヶ湯温泉と変わってきたのだとか。柱が一本も無い総ヒバ造りの160畳ほどの混浴の千人風呂ですが、国民温泉第一号に挙げられたことはあるいかにも鄙びた秘湯を絵に描いたようです。

酸ヶ湯温泉には、版画家の棟方志功さんが酸ヶ湯温泉で見た鷹を含めて板画がたくさんあります。

詳しいことは、こちらのリンクを貼らせていただきます。

強酸性のお湯ですが酸ヶ湯温泉は長く浸かっていられる気がします。

素晴らしいお湯に癒された後は、売店の奥の蕎麦処でシャモロック蕎麦をいただきました。
こちらのお蕎麦はツナギを使っていないのかつまみ上げようとするとプチプチと切れてしまいます。出来たらざる蕎麦でいただきたいところ、ついつい寒さを避けたくて温かい汁蕎麦を頼んでしまいます。

八甲田山の湧き水をお供においしくいただきました。

廊下の隅にひっそりと飾らせていた松木満史氏の油絵もステキでした。

帰りは吸い込まれそうな絶景の中を滑らないよう慎重に山道を下り帰路に着きました。

雪が減ってくるまで写真撮れず
山を降りてからは三日月を追いかけて走りました

今週の東北の天気は平野部でも毎日雪になるようで、初雪がそのまま積もってしまうのでしょうか。本格的な冬に突入する前に酸ヶ湯温泉を満喫出来て楽しかったです。

いいなと思ったら応援しよう!

アラン藤島
サポートいただきありがとうございます。自分の記事がみなさまの生活の豊かさに少しでも役に立てたら大変嬉しいです。