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マイ・ペースでドライブ・マイ・カー
今日はいつもにも増して自分の心と向き合う気持ちの整理をしたためてみました。
2022年7月の終わりに積載車に積まれ前のオーナーさんが手塩に掛けて世話されてきたSaab900カブリオレが私のところへやってきました。
その後、残念ながら自分では手におえず専門店さんにお願いして乗り出しの準備をしていただいているところです。
前のオーナーの方にたくさんのパーツをつけて譲ってくださったこともあり、念入りにパーツを取り替えることにした関係もあって結構時間が過ぎています。
それもいよいよ車庫証明取得の段となりました。
対面して最初の印象は「僕に維持しつづけられるのだろうか」という気持ちになるくらい手強い感覚を感じていました。
一年前にコンビクーペの3ドアのクラシックサーブ900を手離してから、またサーブ900のカブリオレを手にする幸運を得られました。
コンビクーペからカブリオレへの違いこそあれ同じ車種を2度購入した経験自体、自分の自動車購入歴の中で初めてのことです。数えてみると14台目のマイ・カーです。
どこかの番組で聞かれる自分にとってクルマとは?の問いを自分で自分に投げかけてしまいます。
人見知りな自分にとってみると、コミュニケーションの練習をしてくれるモノですかね。
これまでのクルマたちは、最初は普通に運転することを教えてくれる存在でしたが、だんだんと良いクルマとは何か?ミニマムな楽しさ、自分の人生を華やかに彩る存在、過酷な環境で安全に移動を実現してくれるモノなど、コミュニケーション下手な自分に黙って寄り添ってくれる存在でした。
そんな自分がどうしてまたクラシックサーブ900を選んだのか?
前のサーブ900 3Drコンビクーペを手放した時の喪失感からサーブロス症候群とでもいうような気持ちを強く抱きました。
手離してから半年以上の間は時間さえあれば、毎日のようにクラシック900が市場に出て来ないものかチェックし続けていました。
ちょうど映画ドライブ・マイ・カーが始まり、評判が良かったためにクラシック900が再注目されていた時期で価格的に安くて程度の良い車輌が市場からいなくなってしまいました。
そこでそこまで価格が上がっていないGM配下になってからのサーブ900や9-3、9-5もチェックしまくっていて、もしV6ターボの4輪駆動車か9-3カブリオレの特別仕様車を輸入しようかとも思っていました。
映画ドライブ・マイ・カーの盛り上がりもひと段落して、販売店の価格は軒並み高額はままでしたが、私が落札させて頂いたオークションのカブリオレさんはそこまで価格が上がることなく手に出来ました。
自分としてもそれまででは絶対に落ちない価格で「まさかこの価格で落ちたか?」と思うほど。
サーブロスの意識が離れた頃に、サーブの方から私のところへ転がり込んで来てくれた感じでした。
専門店にお願いの相談を始めた時から3ヶ月目になり、はじめに触れたとおり、じっくりとパーツを交換して頂いていた時間のおかげで、また乗ることに対するプレッシャーは薄れ、気持ちの整理が出来ました。早く乗りたい気持ちが沸き始め、ちょうど良い塩梅なタイミングになってきました。
amazon prime videoでは、ドライブ・マイ・カー インターナショナル版の見放題視聴が始まりまして、また気分を盛り上げてくれています。
外装の板金修理などまだまだあえて手をつけていないところをいくつか残しています。
乗りながら少しずつ良くなっていくのが良いのかなと思っています。
人生後半をマイ・ペースで無理せず一緒に過ごせたら良いですね。
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