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心が悦びで溢れたときは
2024.11.02
先日、写真を通じて出会った友人、
美紀さん・拓真さん夫婦の結婚式に参列した。
それはもう、あまりに美しい時間だった。
式に集う人達がふたりへ贈る眼差しも、
贈られた眼差しをひとつひとつ返す美紀さん・拓真さんの表情も、
美しく輝いていた。
草野球を眺めながら日記を綴った式の翌日も、
noteに言葉を記す今も、
いつのまにか、目を潤ませてしまっている。
涙が込み上げるとは
この美しさを前に現れる感情であり状態なんだろうか。
美しいものをみて、
言葉よりも前の、胸から湧き上がる気持ちで一杯に埋め尽くされた時間。
フィルムの写真とともに、ここに記しておこうと思う。
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幸せを噛みしめているだろうお二人。
挙式と披露宴、
何度泣かせに来るの~!!!と叫びたくなる、
幸せな時間がずっとずっと続いた。
挙式の前には、参列者ひとりひとりに宛てられた手紙を
読む時間が用意されていた。
思い出の写真が同封してあったり、
わたしのことを長く付き合いの友人のように、親のように、
言葉を綴ってくださったり、、
なんて素敵な計らいだろうと、わたしも、式に参加した方々も
口を揃えて嬉しそうに語っていた。
人との出会いや繋がりを大切にする二人からの温かい贈りものを、
各々持ち帰ったことだと思う。
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披露宴では両隣だった二人と
はじめましてにも関わらず馬が合い、話が弾んだ。
美味しい料理に、会話に、次々に始まる演出に大忙しで、
このときばかりは私が三人くらいいたら、、と思ったほど。
ひとりとはこれから文通を始めることになり、
もうひとりは式の二週間後に福岡で再会した。
ずっと話を聞いていたい素敵な二人を、
私の席の両隣に選んでくれたのだと思うと
美紀さん拓真さんの人柄がここにも映っている…と頷かずにはいられない。
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私はこれまで、誰かと共にする時間も大切だけれど
一人の時間は確固として必要なものであった。
わたしは、一人旅をしたり、一人でご飯を食べたりすること
が全く苦ではなく、むしろ進んでその選択をしてきた。
だけれど今わたしには、大切に想う人が隣にいる。
一人でしみじみご飯を食べるのも、旅でその光景を見たという確かなものを
心に留めるのも確かに幸せな時間。
でも今は、ひとりよりもふたりを選び、
そして大切な友人とともに豊かな時間を生きていたい。
美紀さん夫婦が足しげく通うカフェやお気に入りの場所があるように、
私と恋人も大事な拠り所がいくつも増えたらと願う。
何より、この結婚式のように幸せに満ちた光景を目の前にしたとき、
その高揚感を早く手渡したい気持ちで一杯になる。
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上と下に並べた写真を眺めていて、思い出した言葉がある。
「人が大切な言葉を伝えていると感じたら、
言葉を一生懸命手に留めるのではなく、
その人の佇まいを、表情をよく見つめなさい」
と。事細かに覚えてはいないが、そのように記してあった。
誰かが誰かを大切に想う強いまなざしは、
きっと人が前へ前へと繋いでゆくものであるはずだ。
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世界の人々が同じくして祝杯をあげるとき。
わたしたちが誕生した日のように、
たくさんの優しい眼差しが注がれ、悦びを分かち合った時間だった。
わたしの悦びを誰かに手渡せば、
その誰かが大切なものとしてほかの誰かへと授けられ、
きっと豊かな時間が創られてゆく。
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2024年11月29日
千歌