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2004 双子姉妹の恋.../18.新居の造園計画

登場人物
友部 彩 双子の姉 理科大 薬学部4年 1982年
友部 舞 双子の妹 ハウスビルダー 設計担当 1982年
友部 聖(あきら)  彩・舞の弟 1985年

山下 敦 ハウスビルダー 設計担当 1976年
高山 耕一 製薬会社 新薬開発研究 1972年
山辺 早奈江 不動産会社 営業課長1980年
本田 かすみ 不動産会社 営業担当 1986年
木村 隼人 不動産会社 営業担当 1980年

半田 幸恵 つくば市要の地主    1975年
半田 充 幸恵の長男        1984年

友部 友梨 舞・彩の母

彩・舞夫妻が春日の新居へ越してきて初めてのGWをどう過ごすのかを、4月中旬に4人で話した。

彩「GWは何処かへ行きたい?私達は、ガーデニングしたいんだけど...」

敦「そうですね、僕たちも来月、アオハダを植木屋が植えに来るので、準備したいんです」

舞「じゃー、お出かけしないで、ガーデニングね」

耕一「でも1度くらいは、バーベキューしますよね」

彩「じゃー、BQの仕込みは耕一さんの担当で良いかしら...」

舞「良いわよ、私達でやるから、お姉ちゃん達は、飲み物お願いね」

敦「ビールとスコッチがあれば良いですよ」

耕一「じゃ、それと僕がカクテル作りますよ」

西ウィングのリビングには、ミニカウンターがあり、カクテルも作れる様になっている。

だから外へ飲みに行く必要はないのだが、早奈江と外で飲んだのは、ある意味、家で飲めない事情があったのか、それとも...。

実は、ガーデニングについても、4人で案を練っていた。
それは、和風とか如何にも庭というのではなく、雑木が多い、自然林のような庭にしたいと、彩と耕一が言うので、舞達も同意した。
ただ、いきなりとというのでは、予算的にも大変だし、楽しみながら進めたいということなので、暫定で高麗芝を植えて、少しづつ植栽することにした。

そのGWの第1日目、BQの準備を始めている舞と彩。

舞「お姉ちゃん、先に言うけど、、実はね、どうも赤ちゃんが出来たみたいなの」

彩「産婦人科へ行ったの...」

舞「うん、3ヶ月目だって」

彩「おめでとう」

その後のBQはその話で持ちきりだった。
だからお酒は3人で、4人分は飲んだし、午後の作業は午睡の後、夫達が芝を植える下地を作った。

その夜の会話。

敦「妊娠初期は安静にしないとね」

舞「ありがとう。昼も夜も運動も暫くは、お預けね」

敦「我慢するよ。元気な母体と赤ちゃんの為にね」

舞「堪るとろくな事にならないので、それは任せてね」と敦の息子を咥え始めた…。

その東側の住棟では、

耕一「舞ちゃん、お目出たで嬉しそうだったね」

彩「そうね、結婚して1年半だからね。出来て良かったわ。甥か姪が出来るのよ」

耕一「僕たちも頑張らないとね」

彩「そうよ、頑張って」と耕一の息子を出して、刺激始めたら、彼は彩の太股を舌で舐め始めた…。

翌日は、4人とも前日の疲れもあり、遅く起きたので、ブランチになった。

耕一・彩のキッチンで朝食の用意を始めた。

このGWは4月29日から5月7日まで9連休なので、ロングバケーションである。午後から友梨達が遊びに来るので、その用意もしている。

午後、友梨達が遊びに来た。

舞「いらっしゃい、あれ、このワンちゃんどうしたの...」

幸太「お母さんが、欲しいというので、先週ブリーダーさんから譲って貰ったの」

毛足の長い、子犬が玄関から走ってきた。白・茶・黒の三色の毛並みでまだ小さくて可愛い。

彩「あら、可愛い」

友梨「この子は、シェルティーという犬種で、血統書付きの由緒正しき子よ。雌よ」

耕一「なんか癒やされますね。ワンちゃんも良いですね。名前は...」

友梨「エマよ。なんか耕一さんが気に入ったのかな」エマは耕一に纏わり付いて、彼のスリッパを咥えて、脱がせようとしている。

舞「耕一さんのフェロモンが気に入ったのね」

幸太「犬も人間と同じで、相性はあるので、好きな人と普通の人、嫌いな人はあるみたいだね」

彩「なんか、可愛いね。耕一さん、ウチも欲しいね」

耕一「お母さん、この子のブリーダーさんを紹介してください。今度、見学に行きたいですね」

友梨「そう、じゃー、連絡しておくわ」

それが2006年4月下旬の出来

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