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廣澤美術館/隈研吾 建築探訪 その4
今回も隈研吾氏である。訪問したのは2020年1月で正式開館前のプレオープンで隈研吾建築都市設計事務所の建築模型を展示していた。また外構工事の最中で、完全には完成していなかった。
この美術館は、私設であり、地元企業の廣澤グループの施設の一つである。他にYS-11やゼロ戦の展示で話題になっている航空博物館も同一敷地内にある。
周囲には同グループのゴルフ場やレジャー施設が多数集まっている。
展示内容は、日本画や陶芸、民芸の企画展示が多く、常設展は無いようだ。
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HPから引用する。
建物を囲む3つの庭は、「浄(きよら)の庭」、「炎(ほむら)の庭」、「寂(しじま)の庭」と名付けられ、全体で「つくは野の庭」と総称します。「つくは」は、筑波の古くからの呼び名です。命名者は、万葉集研究の第一人者であり、元号「令和」の考案者とされる中西進氏です。
作庭家の斉藤忠一氏による日本庭園、ランドスケープアーキテクトの宮城俊作氏による二つの庭は、隈研吾氏設計の建物とともに、大きな見どころです。
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建屋は平屋で、木造垂木構造のワンスパン空間が直線状に三角形の辺を構成している。
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この垂木構造がこの美術館の特徴である。気になるのは端部の切りっぱなしである。垂木の成(高さ)があるだけに、この庇では目立つ。
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訪問時(2020年1月)には、隈研吾建築都市設計事務所の建築模型が多数展示されていた。
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工事が完成していなかったなのか、展示室内部の照度は低いが、日本画の展示なら問題ないかも。
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詳細・納まりは苦労していた。
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画像には無いが、排煙用のトップライトがあり、雨漏りがすると係員さんが嘆いていた。
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展示室の最後にテラスがあり、ここは気持ちよかった。
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屋根の交差部の納まりも厳しい。
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どうして木造になったのか。時代の趨勢なのか。一昔前ならS造だろうが。納まりに問題が多い建物だった。その点が今までの隈研吾氏の建物と異なる。残念な点である。
今度はYS-11が展示している航空博物館へ行ってみたい。