ファッションってなんだろう
ファッションとは
①その人本来の魅力を引き出すもの
②理想や変身願望により、違う人格になりきるもの
だと今まで思っていた。
私は特に後者の意味合いが強く、
ファッションとは「なりたい自分」を演出するためのものだった。
堀畑裕之さんの『言葉の服 おしゃれと気づきの哲学』を拝読し
トークイベントでお話を伺った際に、
「ご自身が洋服を選ぶ上で、どちらのモチベーションなのか」と質問させていただいた。
答えは「どちらでもない」
「感謝と祈り」と仰った。
素材や文化、作り手に対する感謝と祈り。
そして後世にそれらをつなげていきたいという強い意志。
その答えを聞いた時に自分の浅はかさに辟易した。「自分が中心である」というエゴを丸裸にされた気分だった。
大量生産、大量消費の現代社会で
洋服や素材そのものへのリスペクトを
常に持ち続けている人はどれだけいるだろう。
ファッションに限らず
文化への理解と畏敬の念を忘れかけているのかもしれない。
先人の思いに耳を傾け、継承していかなくてはいけないと思った。
(とはいっても、後世に伝えていくためのファッションは私にはまだ難しいので
まずは身につけているものがどのように作られたのか、その背景を考えた上で身に纏おうと思う。)
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