続:おウチで七色ビスマス結晶づくり
こんにちは。あーちゃんです。
今日は理科のお話。以前、アマゾンや100均で道具を買いそろえ、自宅でビスマスの七色結晶作りにチャレンジしました。
実験から半年以上経ち、ビスマス結晶の七色が曇ってきてしまったため、綺麗にしようとしてしまったところ、ビックリな反応が起こりました。
キレイにするなら、のあの洗剤
曇ってしまった結晶を眺めながら、さてなにで洗浄しようかな~と考え、思い付いたのがトイレ洗剤。トイレ洗剤は水晶などの鉱物についている汚れを落とすことができます。トイレ洗剤の多くには塩酸が入っています。塩酸により鉱物についた錆などの汚れを落とすことができます。塩酸は通常ドラッグストアでは販売されていませんが、トイレ洗剤はまず売っています。塩酸を手っ取り早く手に入れたい場合はトイレ洗剤となるわけです。
ちなみに塩酸は、毒物劇物取締法の「劇物」に該当する危険な薬品ですが、濃度が10%以下であれば「劇物」から除外されます。除外濃度といいます。ドラッグストアで販売されているトイレ洗剤をいろいろみてみると9.5%が一番高い濃度でした。
以前、拾ってきた高温石英と水晶をトイレ洗剤に3日つけておいたら、ピカピカになりました。それ以来、トイレ洗剤は大好きな洗剤となりました。
洗剤をかけたらどうなったか
ビスマスも水晶のようにピカピカになるだろう、とワクワクしながら自宅にあった2.5%塩酸入りのトイレ洗剤をビスマス結晶にかけました。
すると。
なんと。
七色結晶が消えるではありませんかーーーー!!!!
これは何かの間違えでは!???
目の錯覚だよね?!
もう一度トイレ洗剤をかけてみても変わません。
七色は跡形もなく消え、銀色の結晶になってしまいました。
なんでだろうなー、と考えて思い当たったのは、酸化皮膜を溶かしてしまったかもしれないということ。
ビスマスの七色の正体は酸化皮膜です。
ビスマスが溶けると空気と接している面は大気中の酸素によって酸化されて酸化被膜が生じます。酸化被膜の厚さにより、青、赤、黄、紫、緑、金、銀のような色が生じ七色となります。
調べてみると、塩酸は酸洗処理で使われる薬品であり、金属の酸化皮膜を溶かすと出てきました。
やってしまいました…
悔しかったのでビスマス結晶、またつくりました
銀色のビスマスも神秘的でしたが、やはりビスマスは七色でないと!と結晶作りをやりました。
何度見ても、うっとりする美しさです。
今回ゲットできた結晶はこちら。
この記事をみてビスマス結晶作りがやってみたくなった方は参考記事をつけておきますので、ぜひトライしてみてください。
時を忘れて夢中になること間違いなしです。
それではまた!