ACQUA DELL'ELBAとの出会い
さて、私がどれほどイタリアを愛しているかというのは追々お話するとして、
先ずはACQUA DELL'ELBAとの衝撃の出会いから!!
私は年に一度のイタリア旅行の為に、日々働きお金を貯めていたと言っても過言ではなく、
中でも《花の都》フィレンツェは第二の故郷でもあるかのように深い思い入れがあり、毎回「ただいま」と訪れていた。
ルネサンスの雰囲気を今も残す華やかな街で、その美しさから「屋根のない美術館」と呼ばれるほど、歴史的な教会や博物館などが至る所に存在し、
そんな街を歩いていると、まるで映画の中に入り込んだような気持ちになる。
その日も、いつものようにフィレンツェの街をあてもなく散策していたところ、
中心部の“Via dei Calzaiuol”カルツァイウオーリ通りに差し掛かったところで、、、
スッと鼻に入ってきた爽やかな香り
いや、鼻だけでなく、体全体がその香りに反応し、
体中が香りに包まれたと思うと、
一気にその世界に引き込まれていった。
それは正に私の大好きなブルーの香り。
荘厳な建築物が建ち並ぶ街並みとはどこか相反し、
そこはフィレンツェであるが私の知っているフィレンツェではないように思えてしまう、
だけど喧嘩しておらず、むしろフィレンツェの街並みとその香りが互いの良さを引き立てあっているような不思議な感覚を覚えた。
私は一瞬にして香りの虜になってしまった。
一目惚れならぬ、一嗅惚れとでも言いましょうか。
香りを嗅いだだけで目の前にブルーの世界が広がり清々しい気持ちになる、
生まれて初めての感覚。
私はその香りの発信源を急いで探した。
そしてすぐに見つけた。
思っていた通り、香りをそのままに現したかのような
エメラルドグリーンが美しいガラス張りのお店。
それが《ACQUA DELL'ELBA》だった。
石畳の道に歴史的建物が立ち並ぶ旧市街の風情が漂う通りに、
そこだけが浮かび上がり、陽が落ちた時間帯だとどこか幻想的で異空間にも思てしまうよう。
まさか何年後かにこのようなブログを書くとは思ってもみない上に、
当時の出会いがあまりにも衝撃で、店内に穴が開きそうなほど強い眼差しで見るのに必死だった為…写真がほぼ残っていないのが悔やまれる。。。
そこは皆さんの豊かな想像力にお任せしますね。
では、この出会いからの続きは、また次回に。
ciao ciao