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心惹きつける 行ったことのないエルバ島の情景が浮かぶ香り
『ACQUA DELL'ELBA』のお店と出会い、気づいた時には既に店内だった。
いい意味で言葉を失った。
お店全体に広がる香りだけでなく、
色が、ディスプレイが、商品のデザインが、雰囲気が、
全てに於いて私の好み一色だった。
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Firenze
そして何の躊躇いもなく、むしろ前のめり気味で店員さんのもとへ行き、
「ここに広がる香り(プロフーモ)が欲しい」
と伝えた。
ここで『ACQUA DELL'ELBA』とは?
を簡単に説明したい。
<アクア デル エルバ>はイタリアのリグリア海とティレニア海の境界に位置するエルバ島の、マルチャーナマリーナという小さな港町で誕生したフレグランスブランド。
ファビオ、キアラ、マルコの3人がエルバ島の美しさから得たインスピレーションを香りとして伝えたいという想いのもと創業した。
地中海に浮かぶ青い宝石のようなエルバ島ならではの、エメラルドグリーンに輝く海と心地よい海風、素晴らしい自然や植物など、エルバ島の魅力を単なる香りではなく、他にはない海のエッセンスとして表現したいとの想いが込められている。
一つひとつに厳選された原材料をベースとし、創造的なプロセスと熟練した職人の専門知識に基づいた製法で、スキンケアからフレグランスまで幅広い製品がつくられている。
実際、当時の店内ではあまりにも興奮しており、その場で「ACQUA DELL'ELBA」が何物なのかを検索するどころではなかった!
つたないイタリア語で店員さんに必死で質問し、
流暢なイタリア語の説明を、
耳の穴だけでなく目も、鼻の穴までも、大きく広げて全力で聞く。
勿論聞き取れるのは微々たる単語だけ…
しかし、そこはとりあえず
“Si,si.”
“Si~Bello!!”
をやたら繰り返し、馬鹿の一つ覚えだと思われても、そんなのお構いなしだ。
とにかくこのお店に広がる香りと同じものが欲しくてたまらず、
様々な香りの説明を受けながら他の香りを嗅がせてもらったが、
その時にも頭の中では〝もうこの香り以外ない!〟と思っていた。
そして迷ってはいないが、説明をしてもらった手前一応他の香りと迷う素振りを見せながら…
(今思えば、海外のそれもイタリアで、迷う素振りなど一切必要なかったのだが…ザ•日本人)
勿論最初から決まっている、その香りのルームスプレーを購入し、
商品やお店の雰囲気、洗練されたディスプレイまで何もかもを目に焼き付け、
滞在先に戻ってようやくACQUA DELL'ELBAに関して調べ、
そして大いに納得したと同時に感動した。
香りを色で表すというのはそれなりによく聞く話だ。
実際に街であの香りを嗅いだ時、真っ先にブルーの色が浮かんだ。
しかし、ブランドイメージ全体を香りで表現するというものに私は初めて出会った。
勿論、香りの受け止め方は人それぞれだが。
私の場合は、店内に足を踏み入れた瞬間のその光景が香りとぴったり一致した。
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ブランドについて調べた上での後付けのようになってしまうかもしれないが、
香りを嗅ぐだけで行ったことのないエルバ島の景色が頭に浮かんでくる。
店内に入ると、更にエルバ島の海の中に潜り込んでいるかのような感覚になる。
私はこの素晴らしい出会いに感謝した。