5月3日
秦野から鶴巻温泉まで歩く。歩き始めは身体の重さのほうが気になったが、どんどん足取りがしっかりしていくのを感じる。
こういうとき、たぶん気力がなくなって身体が動きにくくなっているから、自然の中に行って歩くだけでも外の気が入ってきて元気になる。
何かがないと、誰かがいないと保てない健康ではなく、依存していることになる。
もう様々に養生のしかたを勉強したし、自分の身体に向き合ってきたのだから、まずは自分のできることをする。それでも冴えない時、誰かの力を借りる。それも治してもらっておしまいではなく、どういうアプローチでどういう変化があったのか、よくよく観察する。自分でできそうなことは取り入れてみる。
弘法山あたりまではゴールデンウィークで人が多くざわざわとしていたが、その先に入っていくと、幾度もひとりきりで山道のなかにいることがあり、風が森を抜けて、葉っぱが光っている光景に自分の身体が溶けていく様だった。