5月7日
久しぶりの雨。自然と7時頃には目が覚めた。漢方を煮出して、白湯を飲み、洗濯をして、朝ごはんを食べてもまだ午前中で時間はたくさんあった。
今日は家で過ごすと決めて、ごろごろしながら野口三千三氏の「野口体操 おもさに貞く」を読む。言葉からくるイメージが身体を扱うときにとても大きく影響していること。書き言葉の文字の形(古代文字や象形文字)は自然物の形から来ている(人の身体も自然)し、発声する音は身体の動かし方を規定するからダイレクトに身体に影響する。
身体の動かし方を言葉で説明するのだけではなく、文字や言葉の成り立ちから、人の身体を理解しようとしているのがおもしろい。
英語を学ぶようになってから、文法や発声の影響で自分の心の在り方や話し方が変わるのを経験して、扱う言葉が身体に及ぼす影響は大きいと感じている。
国民性みたいなものも、気候風土や遺伝子だけでなく、言語に依る部分も多いのではないか。
少し部屋を片付けてノートなどをめくっていたら、今の自分に向けて昔の自分からのメッセージのような言葉をたくさん拾った。
少しバランスを崩していたけれど、自然の中を歩くことと、いろんな人と会うなかで解消していった。外に向けて発散するのが不調を長引かせないコツかもしれない。
不調のもとはたいてい不安や焦りからきている。それが今日のメッセージで方向性は間違っていないこと、焦らず続ければいいことを確認していた。
まずは身体の緊張をとる。野口体操を寝る前にしていたら、自分の身体を無理して壊さないよう、よくよく声を聞きながら動かすことの大切さを思い出した。それは気持ちよさにも繋がる。いまの自分の状態や立ち位置から目を逸らさないこと。揺れながら、戻る。道を外れない。
今日届いた本の中にも大切な言葉があった。医療と芸術、癒しと創作。いろんなことが繋がっていく。外側ではなく、内側に流れているものを見ていく。