この”気”なんの”き”
あなたは神を信じますか?
神でないにしろ、幽霊、とか妖精とか、そういった目に見えないもの、科学で説明できないものを信じるタイプでしょうか。
私は無神論者でお化けは信じてない(けど暗闇や墓地は怖いし、嫌な雰囲気の場所、というのもある)です。このような私ですが、目に見えないもの、科学で説明できないものも存在する。と考えています。
正確に言うと、
“人間の現在の科学で、現象の全てを解明しきれていないと思っている”
というのが正しいかと思います。
人を作ったり願い事を叶える力のある神の存在ではなくて、”そういった現象をひきおこす何かしらの存在がある”、と考えている、ということです。
で、そんな考えをベースにして、呼吸や空気について考えてみました。
空気は、酸素と二酸化炭素を元に、窒素などの微量な物質で構成されていることは、人類の科学で解明されていることです。
それじゃ、逆に空気には、それ(=人間が解明した物質)しかないのか。
と考えると、私は疑問です」。
よく、空気がおいしいとか、色々ありますが、それは、様々な解明されている物質のまとまりでしかないのでしょうか。
いきなり、”気”といわれると、人間の妄想や空想上の何か、みたいになってしまうけれど、もしこれが、”人間が解明できていない成分”、という解釈をすると・・・存在して当たり前だと思うのです。
だとしたら、朝の空気、自然の多い場所の空気、いい気、悪い気…色々あるし、そのなかで人間にいい作用をする気体ってあると思います。
東洋医学では、”気”は身体に大きく作用します。
気功、気合い、元気、勇気。オーラ、などとも言われますが、それの存在は、”気”のせいでしょうか?それとも”気”の持ちようでしょうか?
中医学では、”気”を取り込むための”呼吸”も大事な要素の一つです。
これなんかも、口や鼻から入り、その成分で人間に様々な影響を与えるので、食物と同じような捉え方をしてみてもいいんじゃないかと思います。
外部から生きるための成分を取り入れることで、生きています。
この取り入れている成分が、もし悪いものだったら、どうでしょうか。
最近は、食品に人工の香料が使用されていたり、芳香剤や消臭剤にも、たくさんの化学物質が使用されています。
そういったものは、たしかに”いい香り”と感じるかもしれませんが、自然の香りの方が、圧倒的に体に良いし、効果が高いです。そもそも、人工の香料=化学物質=薬品、になるわけですが、それはそんなにバンバン取り入れて健康に繋がるものなのでしょうか。
食に例えるなら、人工の香りは、いわば食品添加物と同じです。
薬も同じですが、今使われている薬は”完全に安全なもの”ではありません。ある程度は摂ってもはっきりした害は出ないだけ、と認識しておくのが一番正しい認識だと思います。薬品を吸入して健康になるのか、という話です。
また、食べる時には”芳香”=”気体”も、大切な要素の一つですよね?
どんなに味が美味しいものでも周囲にくさいにおいが充満していては、美味しく食べられませんし、素晴らしい芳香があることでその食物をより美味しく感じることができます。
だから、食べる内容だけでなく、香り、周りの空気の質というのも大切なことです。
自然の空気、香りをたっぷり取り入れることもまた、元気、健康になる一つの大きな要素です。
ストレスが多かったり悩みが多いと、自然と呼吸も浅く早くなります。そうすると脳を中心に酸素不足になり(東洋医学的には気が不足したり停滞したりします)、肉体的にはもちろんですが、精神的にも悪い影響があります。
深呼吸をゆったりしながら、悩んだりしませんね。
逆に、ゆったりと深呼吸することで、気分が少し晴れたりするものです。
もし、深呼吸してもそんな感じしない、という方は、是非窓を開けて外の空気を取り入れたり、少し体を動かしてしっかりとした呼吸をしてみてください。
”呼吸で気を取り込む”
とはそういうことです。
酸素と微量の物質を取り込むために呼吸をする、というだけではもったいないように思います。
東洋医学においては、呼吸で取り込むのは物質だけではありません。”気”も取り込みます。自然の空気、自然の香りと一緒に、”良い気”も一緒に取り込んでみてはいかがでしょうか?
食の改善は少し手間がかかりますが、呼吸は今すぐできます。