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海と鹿を見た晩夏の休日③


須磨の隠れ家的カフェ「海と電車の見えるカフェKu-u-kan」に向かいます。


海と電車が見えるとても可愛らしいcafeです。
1Fがハンドメイドギャラリー、2Fがカフェになっていて、至る所にハンドメイドの個性的なアクセサリーやバッグ、ハンドクリームが置いてあり目を奪われます。

須磨の海から徒歩10分ほど、小さな踏切を渡り、住宅街沿いの細い道を抜け、見知らぬ土地で小さな冒険気分を味わう。

地元民しか知らないような小さな踏切


電車が通るたび鋭い風を受ける線路沿い


Google Map ではここを指しているけれど本当だろうか?
外観はまるで普通の一軒家、一人きりで入るのに少し戸惑いもありましたが、せっかくのぼっち旅!

誰に気を遣うこともない、勇気を出してドアを開けてみました。

入ってみると、ドアに取り付けられたベルが音を出します。
「カランカラン」

誰もいない・・・
スリッパが置いてあるけれど、靴を脱いで上がるのかしら・・・?

不安になって棒立ちで玄関口に突っ立っていると、2階から柔らかな声が聞こえてきました。
「はーい、ちょっとお待ちください」

2階から降りてきたのは、おしゃれで目元が優しい女性の店主さん。
どうしたらいいか分からない私を一目で察してくれたようで、
「靴を脱いでスリッパはいてくださいね」と声をかけてくれました。

「あ、はい」
ドキドキしながら、2階のカフェスペースへ誘われます。

そこには窓一面の水平線と電車の線路が。
横一直線に平行に並んでいて、とても素晴らしい景色でした。

とにかくなんかエモい

「お好きな席に座ってくださいね。お水をどうぞ。」
店主さんの柔らかい声にほっとして、窓際のカウンターに座り、カラカラだった喉に一気に水を流し込む。


「あ~生き返った」

「それはよかった、暑かったでしょう?」

「ええ、とっても。」

「ここの場所、よく分かりましたね。見つけにくいとおっしゃる方が多いんです」

「そうですね・・住宅街の中だったので本当にあるかと心配になりました」

なんて軽やかなテンポでお話をしてくれる店主さん。

お客さんはその時私一人しかいなかったので、店主さんとお喋りをしながら時間を過ごしました。

海のことや須磨のこと、今回のプチ旅行のことなんかを話しながら、カレーの完成を待ちました。

カレーはこだわりのある素材で作られていて、すっきりした後味で食べやすく、暑い中奪われた体力が見る見るうちに回復するようでした。

カレーの後には私をイメージして淹れてくれたというコーヒーをいただきました。
ほのかなお花のような甘みで、カレーの濃い味を少し和らげてくれる私にぴったりのコーヒーでした。感動。

カップもとってもかわいい!

ふらっと一人で来た海で、たまたま近くのカフェに入り、今日初めて会った人とこんなに楽しくお話ができるなんて・・・
なんて素敵な時間を過ごせたんだろう。

帰りには店主さん自ら玄関までお見送り。
またリセットしに来てくださいね、と優しい言葉を贈られ、すがすがしい気持ちになりました。

また海が見たくなったら須磨に来て、こちらに寄らせていただこう、そう決めて、須磨はすっかり私のお気に入りに。

さて、須磨の海はこれで堪能しつくしたゾ。

午後2時ごろ。

これから、奈良に向かいます!!


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