モスク行った感想とか、考えたこと
※これは全部、ド素人の感想です。私はなんの宗教にもあまり理解がないはずなので、間違いがあるかもしれません。あと、そこそこ不謹慎かもしれないことを書いています。何かの強い信者の方には刺激が強いかもしれませんので、閲覧はじゅうぶんご注意ください。
今日はスラム(読書サークルの名前)の人たちとモスクに遊びに行って、宣教師さん的な人とちょっと話して、宗教全般について理解がほんのちょっと進んだかもしれないので、感想とか考えたことを書いていきます。
モスクの見学後、宣教師さんが質問を受けつけてくれました。以下は、ざっくりした会話の内容。
私「男女で見学できるエリアが分けられていたり、女性は肌の露出を抑えたりしないといけないといけないルールなのはなぜですか?さっき、コーランは男女を平等にあつかうって言ってましたよね?このルールだとあまり男女平等っぽくないと思うんやけど…」
宣教師「差別してる訳じゃないで。
まず、見学できるエリアの違いについて。違うグループを違うエリアにいさせることで、安全になるようにしてるねん。男性と女性で、明らかに違う点があるよな。子供を産めるかどうか、っていう。あと、女性は男性より力が弱い。こういう事実がある。子供がいる女性は、授乳とかすることあるやん?その時に、周りに男性いたら危ないかもしれない。でも、周りに女性しかおらんとこなら、わりと安全やん。それで別のエリアにしてるんやで。
で、肌の露出について。女性の肌の露出が少なかったら、襲われにくいやん。力の弱い女性は、襲われにくいほうがいいよな。これも、安全のためなんやで。」
なるほどな、って感じだった。イスラム教は、平和が大事で争いはよくない、みたいな感じで、違う人種で最初から住み分けたら争いは起きづらい、みたいな発想らしい。
次の質問。
私「人のわがままと、神様のわがまま、どう違うん?どっちもわがままじゃないん?」
宣教師「神様はわがままじゃないで。神様って、自分ら人間に、空気とか太陽とか月とか肉体とか魂とかくれてるやん。愛やで。」
これはいまいちピンとこなかった。めちゃくちゃ不謹慎であろうことをいうが、もし神様がいて、そのストーリーが本当だとしても、神様は人間作って、観察して楽しんでるだけの悪趣味な存在かもしれないし、それだと人間のわがままとあんまり変わらない。人間でいう、ペット飼って観察しよーぜ、楽しそーじゃん、子供産んでどんな感じか見てみよう、楽しそーじゃん、的なわがまま。
宗教って、教典に書いてあるストーリーや内容を完全に、なんの疑いもなく信じるから成り立つんだろうけれど、私みたいなひねくれた人間の一部には、それは無いやろ、笑、って思われてしまう。でも、宗教で大事なのは、嘘か本当か、みたいな部分じゃないのかもしれない。
根拠の無いことを信じるだけの理由が宗教にあるんだろうな、って思った。宗教がこんなに長年続いてきているのも、世界の割と多くの人が今も信じているのも、そうだからだろう。宗教にあまり理解のない私でも、都合のいい嘘に救われることはある。
宗教っていうのは、善悪の基準を自分たち人間が判断するのは難しいから、神様の言う通りにしよう!ってことなんじゃないかと思った。全てを神様のおかげ、もしくは、神様のせい、にすれば、人間は何か嫌なことがあっても割と立ち直りやすいかもしれない。だって神様がそうしちゃったもん、しょうがないじゃん、みたいな。
それに人間は、たとえ専門家であっても、頑張ってもわからないことはあるし、生きてるうちには到底わかりそうにないことだって沢山ある。わからないことを、人間の私にはわからない、とあきらめ、わからないけど神様はそうした、って設定したのかもしれない。あきらめていったら、こうなってただけ。嘘であっても、わからないことを補完できたら、ちょっと安心できるのかもしれない。わからないことはわからないけれど、わからない不安からちょっと救われるかもしれない。
死後の世界が宗教で描かれがちだ。人間の生み出した科学というすごい世界でも、まだわからないことの典型がそれだからかもしれない。わからないけど、天国と地獄があるとしたら、天国に行きたいし、そのためにやれることがあるって思えば、信じれば、安心できるかもしれない。
宗教は胡散臭い、嘘ばっかりって私は思っていたけれど、それが宗教を宗教たらしめているし、その強さのぶん、人を救っているのかもしれない。