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「子どもはいつ?」地獄。【妊活ドロドロメンタル編】


結婚してすぐに子どもがほしい!と思ったけど、なかなかできずに焦っていた。

私は入籍後、半年くらいで結婚式を挙げた。
結婚式をやる前までは、親戚や友達に聞かれることは「結婚式いつ?」だった。
でも、式が終わってしまえば、その後の質問は「子どもはいつ?」に変わる。
妊活を経験した今は、《なんてふざけた質問だ、そんなの決められるか、結婚式みたいに、大安だからこの日に妊娠しようかな、あ、土日がいいかな。…なんて決められたら世話ないわ!》って思うけど、当時は、質問されてもなんとも思わなかったし、なんなら、結婚式後はハネムーンも控えているし、つわりと重なったら嫌だなぁ、なーんて思って、(甘い、甘すぎる)「もうちょっと諸々の行事が落ち着いたらかな〜」って、笑顔で答える余裕もあった。

でも、結婚式もハネムーンも終わって、半年経ってもできずにいるとちょっと…あれ?ってなってきた。段々、定型の質問に対してもモヤっとすることが増えてくる。

ここで、「子どもはいつ?」に対する、私の返答別、精神状態をお伝えする。

「ほしいと思っているんだけどねー」:素直に言えるときはまだ精神状態が良好。1ヶ月のうちでも、まもなく排卵日でチャンスが近い!っていうときが多い。 

「ねー、いつできるんだろうねー」:触れてくれるな。違う話題にしよ。察しろ。みたいなとき。ちょっと投げやりな時期だね。生理中とか、なんかもう今月はダメだなってときだね。

「もう少し、二人だけの時間を楽しみたいかな」:
あー、強がってます。まだ欲しくないですよーのフリですね。本当は全力でほしいです。もう既に子どもがいる友達に「子どもいると大変だからねぇ。夫婦の時間とかないからさ。」という事実ではあるが、妊娠できなくて悩んでいる側からしたらマウントでしかないことを言われたときに仕方なく出る返答。

まあ、ざっとこの3パターンが多いかな。久々に会う友達や親戚にはだいたい聞かれるから、会話中はずっとこの質問を警戒するようになるよね。自然な感じで、取り乱さないように、悩んでいることを悟られないように返答するんだ…って、もはや前後の会話は覚えてないくらい、この質問に警戒する。
これは妊活あるあるだと思う。

「子どもはいつ?」もそうだけど、この世は妊活している人の心を逆撫でるトラップが数多く存在する。
子どもができた、とSNSで報告されたり、突如としてラインのアイコンに赤ちゃんの手や横顔が出てきたり…ああ!もう!モヤモヤしてダメだ!…とスマホを投げ捨てて、気分転換に買い物に出ても目に付くのは赤ちゃん連れで買い物するお母さんたち…。どんなに避けようとしても、精神的にダメージを与えてくるトラップは多数存在した。

SNSは本当に心を操作する存在だった。妊活にいいもの、こうやったら妊娠しました!の体験談、色んなものをSNSで検索しては前向きになったりもした。
が、うっかりSNSで妊娠や出産報告を見ようものならば、勝手に逆算して「うわ…この人たち私達より結婚式あとにやってんじゃん」ってなったり、「え?結婚式のときには妊娠してたってこと?めっちゃすぐに子どもできるじゃん!」ってなったりで、あっという間にドス黒い渦に飲み込まれていくこともあった。そして、落ち込む自分を少しでも勇気づけるために、さらにその人のSNSを見漁って「私の方が高い財布使ってるな」とか「うちの旦那の方がイケメンだな」とか、なんとかして自分の方が恵まれているところを見つけ出そうとし始める。(最低である)…で、小1時間くらい時間を溶かした後に、「あぁ、何やってるんだ。こんな心の汚い人のところに子どもなんかくるわけないんだ…」と、自己嫌悪に陥る。私のメンタルが弱っているときのお決まりパターンだった。
私だけがドス黒いのかもしれないけど、妊活頑張っている人の中には、きっと同じタイプの人がいると信じたい。


こんな感じでメンタル面でも苦しい妊活。この生活に終わりがあるのか不安になり始めたとき、同時に不妊治療を考え始めた。

不妊治療
って言葉は聞いたことがあったけど、それまでは自分には関係ないと思っていた。なぜなら、私自身の兄弟が多くて、親が「お金があったらもっと子どもがほしかった」って言ってたから。子どもってポンポンできるんだなぁ…ってずっとイメージを持ち続けていた。

私も母の子なんだから絶対すぐに子どもができるんだ、と信じて疑わなかったが、どうやらそういったことは遺伝しないらしい。それを理解するまで思ったよりも時間がかかってしまった。

自分はもう子どもができないんじゃないか…幸せな人生は送れないんじゃないか(この頃は子どもがいない人生は幸せじゃない、って思っていた、妊活に全力すぎた)…真っ黒な感情を胸いっぱいに溜めて、不妊治療専門のクリニックに足を運ぶことにした。

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