生きるのが下手っぴな自分へ。
ふと、小さい頃に父に怒られたことを思い出した。
自分の気持ちを伝える間もなく落ちてくる雷は、子ども心にズドンと突き刺さる。親心なんて子どもには理解できなかった。
言い返すなんてできなかったから、「おなか痛い…」などと言って布団にもぐって、自分の気持ちが落ち着くときを待っていた。
そんな私を見て、すぐ母は察してくれた。いつも母にはよく叱られていたけど、その時は母の優しさが救いだった。
父がなぜ怒っていたのかは、だいぶ大きくなってから理解できるようになった。それでも、下手くそだなぁって思うけど、それがきっと父なりの子育てだったんだと思う。
ふと、そんなことを思い出した。
「あぁ、あの時と同じだ」
そんな気持ちを感じながら、あの時と同じように布団に潜った。
大人になったとは言え、気持ちをすぐ切り替えられるわけじゃない。
あの時から、何も変わってない。
それでも、
深呼吸をして宙に浮いて行き場を失った気持ちと対話する。
あの時から、少しだけ成長した。
そんなやり取りを繰り返しながら、少しずつ気持ちの波がおだやかになっていく。
眠りについて、朝日を浴びたら
澄んだ気持ちになってますように。
下手っぴなりに、自分を大切に生きていきたい。
どこか父と似てるのかな。