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【英語小話 vol. 4】完了形の変遷を辿る

はじめに

わたしは在野の英語屋です。在野といっても大学院で言語(哲学)を研究して修士号を持っています。英語科教員免許も持っています。卒論と修論は英語で書きました。またTA(ティーチング・アシスタント)としてこれまでに学部生100人以上の英作文添削、物販イベント等での逐次通訳のアルバイト経験もあります。一応、正規の教育課程を修了しています。大学では生成文法(普遍文法〜ミニマリスト・プログラム)とコーパス言語学を勉強していました。大学院では言語研究における研究方法そのものについての検証と研究をしていました。英語文法についてはある種のオタクだと自認しています笑

本記事の目的

英語は日本語と比較すると変化が緩やかな言語です。しかし、100年のあいだで英語文法で使われなくなったものも少なくありません。たとえば、今日ではDo you have a pen?と言いますが、100年前のイギリスではHave you a pen?と尋ねていました。いまでもお年を召した方からこの表現を耳にしますが、現代人はDo you...?を使うのが一般的です。個人的にはここ100年のあいだで文法事項として大きく変化したと思うのは完了形です。20世紀初頭に書かれた文法書を読むと見かける表現で、いまの学校文法ではほとんど学ばないものがあります。そこで今回はhave以外の完了形の解説をします。

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