認められようとするのを辞めたら楽になった話。
人前に立つお仕事をしてかれこれ10年経った。
仕事、という括りでなければ10年以上にもなる。
ここまで走り続けているとは正直思わなかった。
天職だとは決して言い切れないけど、
それぞれの舞台が、口下手な自分が情熱的になれる瞬間だと思っている。
私は基本的に争い事が好きではない。
優劣をつけられたり妬み妬まれたり…
過去の自分は他者を妬んだりした経験も
実はあったりもした。
でもだからこそ、勝負するべきなのは
他者ではなく昨日の自分、わかりやすく言えば
1秒前の自分だと思っている。
だが、なかなかそう簡単にはいかない。
エンターテイメントの仕事をしてると
一度は壁にぶつかることと思う。
色々なお仕事をしてて思う問題は
・集客率
・SNS上の評価、反応
・同業者様、ファンの皆様との関係性
私の主観ではこの3点。
私の場合は、最初にお世話になった場所が
お客様との連絡先交換禁止だった。
やりとりが遮断されていて
その分、パフォーマンスに注力できるし
素敵な環境ではあった。 と今では思う。
だけど、お店を退店していざ数年ぶりに舞台に立つ時。
10年前のお客様は
私の元にほぼ残っていなかったのだ。
アイドル路線、道重さゆみちゃんのような
ポテンシャルだったのもあり当時とキャラも全くちう、
あとは単純に一推しではなかった、
お店の距離や時間帯…などもあるだろう。
今あのお客様どうしてるのかな、とぼんやり
考えることはあれど。
自分は魅力を磨き続けるしか無いわけで。
お店以外のステージや撮影会で出会った方々
今の店舗での新規のお客様。
などなど、ご縁に恵まれお客様に救われている。
・集客率
これに関しては周りに悩んでいる子が多数いる。
私も思い悩む時があるが、
私に会うという選択肢を選んだ方々がどうしたら
有意義な時間だと思ってくれるか?に全力投球している。
以前、撮影会の予約が一件しか入らないことがある。他のモデルさんは満枠だった。
初めましてのカメラマンさんにご挨拶をする。
精一杯向き合って撮影をした。
すると、残りの枠を全て買い取ってくださり、
楽しく撮影して笑顔で帰っていったことがある。
大好きなメロン記念日の話を和気藹々としたのが
とても印象的だった。
全てが当てはまるわけではないかもだけど、
目の前の人を全力で幸せにする、これが
結果の近道だと感じた1日だ。
・SNS上の評価、反応
・同業者様、ファンの皆様との関係性
昨年、他者からの評価に敏感になってしまう出来事が数件あった。
私はダンサー業の他に
被写体モデル、撮影会主催、ときたまスタジオの仲間と公演を行っている。
全部がイッキにかかってくるときは、
正直マネージャーがほしいくらいワタワタしてる。
お風呂に入る前に寝落ちはデフォルト、
片目の痙攣が数ヶ月続きながらも
どうしようどうしよう〜ってなって
楽しい本番の為に体を奮い立たせるのは嫌いじゃないし、むしろ愛おしい瞬間だった。
私のダンサー業は、馴染みが薄いファンの方が多い。夜のお店に免疫がないけど、私に会いたい観に行きたい。と言ってくださる方もいる。
なので、興味がある方には必ず細かく説明をしている。
……後から聞いた話だが、
私のその言動が気に入らない人物がいたらしい。
勿論、人間だし好き嫌いもある。
カレーライスが苦手な人もいるくらいだし
全員に好かれるのは無理な話だ。
だけど、その時の言葉は疲労した私には
鋭利な刃物のように刺さってしまった。
(〜って思ってる方もいて)
(治した方がいいと思います)
もしかしたら誇張した表現だったかもしれない。
私と信頼関係を深める為に正直に話したかったのかもしれない。
かもしれないけど、私にはどうしても都合の良い解釈ができず塞ぎ込んでしまった。
勿論、過去の私に汚点があったのも
事実だと思っている。
だけど、それはそれで
考え方を改めてライバルを昨日の自分にしている。
努力をすることをヘイトされるのが
この世界の常識なのか??
なんだかよくわからない。
薄暗ーい、迷路に迷い込んだ気分だった。
SNSの通知に敏感になってしまう。
嫌だって言ってたのはどなただろう、
キリがない『タラレバ』が止まらなかった。
そんな中でもお仕事はしないといけない。
新曲ショーのネタ探しだったり、衣装や構成作成。
あと、直接仕事に関係するかは別だが私は個人的に歌詞分析が趣味だ。
大好きなハロー!プロジェクトの歌詞を
自分なりに分析して一時期メモに書き殴って、
それをショーの構成のネタ帳にしていたことがある。
荒れていた私がふと目に止まったのは
Berryz工房さんの ライバル という曲。
そう言えば、少し前に
自分軸で生きなさいと
人生の先輩にアドバイスいただいた事があって
自分軸と他人軸 で生きる人の違いを
SNSで調べたことがある。
人と比べるからキリがない、
勝負すべきは自分なんだと。
そのときはそうかー。ぐらいだったけど
いざ自分が滅入ってしまった時に
『あのときのあれやん!』と
すぐ思い出せなかった。けど、
このフレーズでハッとした。
羽ばたこう 未来は自分の手の中さ
胸を張って
ライバルは 弱気で後ろ向きな私
簡単には 負けない
自分が勝負すべきなのは自分だと感じさせられた。
なにより評価が見えやすい世界ではあるけど、
どれだけ頑張っても100%の人に好かれるのは
至難の業である。
2.6.2の法則なんかもあるように、
特に頑張らなくても2割には好かれ
6割の人には好意的でも批判的でもない層
残り2割は好意的ではない層
といった風に分けられて、人の感じ方を
ひとつにまとめることはできない。
そうなると、自分はどうしたら
心身心地良いか???考えてみた。
自分の気持ちが晴れる方に進んでみようと。
できるだけ、上部の2割のファンの方が
限りなく3割に近付けるように
もしくはもっと幸せにできるようにしよう。
(下の2割は…ノータッチ🤓)
という方向性に行き着いた。
認められようと全力で思わないこと。
ダメな自分を許容し始める。
全評価を体当たりで受けることを辞めた。
ダメージを負う面が少なくなるので、
当然心労は減るしその余分な時間で
好きなことができるようにもなった。
そして、周りにいる方々は鏡だとも思う。
そんな上部にいる仲間や愛してくれる方々を
私はこれからも大事に愛していきたい。