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Day059 アジアで暮らすこと⑩ふっとした隙間を愛でる
知らない土地で暮らし始めても、時間が立てば関係する人も増えるし、友達もできる。好きな店も、好きな食べ物も。でも、家族と会っている時の、ほっとする瞬間だったり、旧友とのたわいのない話だったり、なかなかできないことに、心に隙間をふっと感じる瞬間がある。
隙間は、変なもので埋めない
そんな時、変なもので中途半端に埋めるのではなく、徹底的に1人でいるのも悪くない。
それが自分にとってどんな意味を持つか、どれほど大きい存在なのか、分かる瞬間は、いつだって少し距離を置いた時。切ない気持ちが溢れるほどに、強く感じる。
離れれば離れるほどに、その縁が切れないことに感謝もするし、本当にどうしようもなくなった時は、今は、コンタクトが取れる世の中なんだから。
完全な状態、満たされた状態が正しいと感じてしまうと、その隙間に気づいた時に、何かで埋めないと不安に思ってしまう。でもその隙間は、強く感じれば感じる程、他の何かでは埋められないし、埋めるべきではないんだと思う。
自分をごまかしても、残るのはむなしさ、寂しさ。
隙間を味わう
自分をごまかさずにその気持ちをちゃんと感じて、味わうこと。その"何か"の近くにいなくても、その隙間を想える時間というのは、実はとても愛おしい。
もちろん、一生埋まらない隙間を、ずっと抱えているのは辛い。でも、その何かが自分にとって、替えがきかないものだとわかること、必要だと感じることは、それだけ自分にたくさん影響を与えているということ。
自分の一生の中で、それに出会えたことが嬉しいと思う。
自分が経験したこと、失ったこと、生まれた隙間は、自分ではコントロールできない。ただ、影響の方向は変えることができると思う
次会えた時はこうしようとか、その時までにこうなっていたいとか、今どうやってその気持ちを伝えられるかとか、もっと大切にしようというエネルギーが、モチベーションへも繋がる。
隙間の種類と楽しみ方
その隙間は何でできてるだろう。友達?恋人?仕事? 充実感を感じていたものが、今手元に(一時的に、恒久的に)ないこと。
それを何で埋めようとしてるのか。食べ物?お酒?友達? 手っ取り早く手に入る何かで・・・
そんな隙間があることと、その隙間を何で埋めようとしているかに気づくだけで、少し変わった見方ができるかもしれない。
その埋めようとしてやる行為ですら、自分にとっての意義を見直すことができる。
自分に何かが足りないと思う時、ふっと寂しさを感じた時、何が必要で、何が大切なのかに気づける、実は特別なチャンス。
自分をごまかしている何かは、思い切ってやめて、自分の中に立ち返る。「私には今しかないよ。今を生きる女なんだよ」(ちびまる子ちゃん)
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