「弘法筆を選ばず」を痛感した話
実のところ、より高性能なカメラが気になっていた
昨夜、こんな記事 を書きました。
カメラ歴たった5日の私が、なぜ現在愛用しているオリンパス OM-D EM10 Mark3を購入したのか、その経緯を作例を交えて自由に綴ったものです。
この記事に記した想いに嘘はなく、大きな不満もない大好きなカメラ。
愛着があり、これからもずっと手元に置いて使い込んでいきたいと思っています。
ただ、「今のエントリーモデルのカメラでさえこんなに日々感動しているのだから、より性能の良いカメラを手にしたら自分はどうなってしまうのだろう…」という好奇心はあったんです。
夜な夜なSNSやネット上のブログなどを訪問して、メーカーや機種に囚われず様々な方のいろいろな作例を拝見しては自分には出せない色味や光加減にうっとり。
自分が思い通りの写真を撮れないのはカメラではなく自身のスキルのせいなのに、「私もこんなカメラがあればもっといい写真が撮れるのかなぁ」と夢を見ていました。
カメラの先輩に、私の愛機でスナップを撮ってきてもらった
幼い頃から写ルンですやチェキ、トイカメラをコツコツ買い集めては稚拙ながら撮影を楽しんでいた私ですが、成人してからはカメラを手にする機会がめっきり減っていました。
そんな私がここ数日で深く深くカメラの魅力、そして撮影の魅力にはまり込んでしまったのは、仲のよい友人の影響が大きいです。
その友人はもともと趣味で風景写真や街スナップ、そして物撮りなどをしていたのですが、本格的に写真を仕事にできるまで極めたいということで1ヶ月ほど前からフルサイズのミラーレス一眼へ移行していました。
友人が楽しそうに撮影する様や、そうして出来上がった素晴らしい写真の数々に魅了され、私もカメラを始めてみたいと思ったのです。
曰く「自分も初心者で実力なんてまだまだ」とのことですが、私から見ると自分の写真とのクオリティの差は明確です。
「オリンパスの写りも気になる」と言っていたので、うまい人は自分のカメラでどんな写真を撮るのかを検証すべく愛機を使ってもらったのでした。
これらの写真はすべて、友人が撮ってくれたもの (※掲載許可もらっています) 。
現像もしてくれたのでそれを載せていますが、別でRAWデータも送ってくれました。
見て感じたのは、やっぱり「弘法筆を選ばず」なんだな…と。
同じカメラのはずなのに、私が普段撮っている写真とは一味も二味も違います。
もちろん私にも好みの色味や光の加減があるので、上記の写真すべてを手放しに「私が撮りたい写真!」と思っているわけではありません。人によって好みも個性も様々ですから、全部を全部マネしたいと感じるわけではないんです。
でもやっぱり、客観的に見てとても上手で美しい作品だと感じて感動しました。愛機の新しい一面が見られてワクワクします。
まず、構図の取り方が自分より遥かにうまいです。
ガチッと整えられているわけではなく、ナチュラルで抜け感があるのに被写体がとても魅力的に見える。
それに、色味の出し方や光の加減もとても上手ですごく勉強になりました。
一番驚いたのは、ボケ味。
今用いているのがキットのズームレンズなこともあり、ボケるにはボケるけれど結構くっきり映るなという印象だったのですが、こんなに柔らかいボケ味も出せるなんて…と感動しました。
友人の感想
「手ブレ補正が優秀!
構えて何も考えずシャッターを切っても綺麗に写るからいいね」
とのこと。
小さくて軽いから持ち歩いていても疲れにくいし、予想以上に描写力が高くて驚いたとも言っていました。
色味もクリアで綺麗だし、日常スナップには最適のカメラだね!と。
うまい人の作成を見ては新しいハイスペックなカメラが気になりつつあった私ですが、やはりまずは最低でも数ヶ月は今のカメラと本気で向き合って使い倒しながら構図や光加減の勉強をしようと強く感じました。
将来的には・・・
そうして実力がついてきたら、いつかはよりハイスペックなモデルに移行したいとは思います。
まだ先の話ですが、気になっているのは富士フィルムとニコンです。
もともと私は理系卒で、学生時代オリンパスやニコン製の顕微鏡にずっとお世話になってきたこともあり、この二メーカーにはなんとなく親しみと信頼を感じています。
オリンパスのO-MDシリーズでステップアップしていく線も考えましたが、フラッグシップ機であるO-MD E-M1やE-M1Xはマイクロフォーサーズ機であるにも関わらずフルサイズ機と遜色のない高価格です。
ハイレゾショットを初め、様々な機能が搭載されているがゆえの価格なのですが、その値段を支払うのであればフルサイズ機に手が届くという点が気になって候補からは省きました。
デジタルカメラ事業から撤退してしまい、今後オリンパスのカメラ製品がどうなっていくのかわからない不安もあります。
個人的には信頼している大好きなメーカーなので、これからも製品を販売し続けて欲しいです。
上でのべたようにニコンにも同様の信頼感を感じています。
先日発売されたZ5などは気になる機種の一つ。
無骨でいかにもカメラらしい外観ですが、使い続けるうちに愛着が増してくる類のメーカーなのではないかという印象です。
「風景を撮るならニコン」という声も聞きますし、自然を精細に美しく切り取ってくれるカメラというイメージがあります。
そして、今一番気になっているのはフジフィルムのカメラ。
フジはAPS-C機と中盤しか取り扱いがなく、フルサイズ機は発売していません。遠い未来にフルサイズ機が気になってしまった時の移行がやや面倒そうな印象はありますが、フルサイズセンサーに負けない独自の美しい色合いにとてつもなく引かれます。
外観もクラシカルで非常に好みですし、私がカメラを使う主目的、日常や旅先でのスナップという用途にはフジフィルムのカメラが最も適しているのではないかと思うのです。
コツコツ貯金をしつつ、今はOM-D E-M10と共に撮影を存分に楽しみたいと思います!