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初めての長文コメント<創作大賞で気づかせてもらったこと>

会ったこともない豆島さんに、何を偉そうに語っているのだろう。

今日は豆島圭さんの、note創作大賞の応募作『言の葉ノ架け橋』【第7話】に寄せたコメントのやり取りを、豆島さんの了解をいただいて、紹介しようと思います。

私がちょっとした感想を寄せたことに豆島さんが質問を返してくれて、私は随分と熱くなって書いてしまいました(アルコールも入っていないのに)。
コメントに文字数制限があるのも初めて知りました。

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酒本:ウメ子先生は本当にデータを食べたのでしょうか? 気になります。

豆島さん:気になりますか☆ 気にしていただけるのは成功として、少し不安にもなりました💦
ミステリーやファンタジー要素で、「そこは最後にハッキリさせないとダメでしょ」という部分と「そこは読者にお任せですがいいよね」という部分とあると思います。読者の好みもあるとしても、多くの人はどう感じるか……。noteのコメント欄は皆優しくて。「実はどう思っているんだろう」と気になることが多々あります。

実例を挙げるのは難しいかもしれませんが、プロから見た、成功例・失敗例の記事を一本書いてくださったら大変参考になるわ~なんて図々しいことも書いてみたりして……。いかがでしょう(^^;

酒本:う~ん、難しいですね。ちょっと午後までお待ちください。

豆島さん:もちろん、そんな(゚Д゚;) 急いで書いて欲しいなんて意味ではありませんので。考えていただけるだけで光栄です。でも過去にも「小説の書き方」をたくさん記事にされてますので、ヒントになるものがあるかもしれませんね。note登録前に複数拝読してましたが、再読もしてみます。ありがとうございます。

酒本:豆島さん
「ウメ子先生は本当にデータを食べたのでしょうか?」と書きましたが「この小説はどういう終わり方をするのでしょうか」と言い換えても良いのです。
実は私が昨日連載を終えた『紫に還る』はその世界の謎について、読者にどう答えるかをとても悩みました。だから物語の終盤まで謎を引っ張っている『言の葉ノ架け橋』が気になっています。
私がどんな感じで悩んでいるかは、簡単に記事にしてありました。https://note.com/a_sakamoto/n/nd2bf647d861d?magazine_key=mb2a773a5b8f5
その中の一文を抜粋します。
『紫に還る』のファンタジー世界にも謎があります。そのすべての謎をラストで解き明かすべきなのか、ある程度は読者の想像に任せる余白の部分を残すべきなのか、ということです。
もしかしたら、今、豆島さんが考えていることに近いのではないでしょうか?
>続きます

酒本:これについては『紫に還る』の最終話が私の出した結論なのですが、正直なところ、正しかったかどうかわかりません。大きくはずしてしまったのかもしれません。
だから豆島さんの質問に答えられないのですが、もしお時間があったら読んでいただければ、酒本はこういう終わり方を選んだんだな、とわかると思います。
(反面教師としてでも、参考ににしていただければ幸いです)
私は今は、読んでいただいた方の感想をお待ちしているところです。豆島さんのようなベストレビュアーさんに、読後感を教えていただきたいというのが正直なところです。
ただ一つ、迷いに迷った末に言えることは、読者を信じよう、ということでした。自分が読んでほしいと思う読者は、この謎の答えを想像してくれる、きっと私が思い描いたのと同じ答えを思い浮べてくれる、そしてその時に読者自身がカンター(主人公)と一緒に冒険をしているような心持ちになってくれる。
もうそう思うしかない、という気持ちでこの結末を選びました。
>続きます

酒本:書き始めたらとりとめのない長文になってしまいました。
『言の葉ノ架け橋』と『紫に還る』は内容も謎の置き方も違うので、あまり参考にならなかったかもしれません。
それでも豆島さんの疑問に思っていることは、とても大事なことです。一応、小説家を名乗っている者でも、こんなに迷って悩んでいるんだ、ということを知っていただければと思います。
あとはどうか、ご自分のストーリーに自信を持って、読者にぶつけてください。
【創作にルールはない。あらゆる冒険に果敢に挑戦を!】
敬愛する大先輩の言葉です。

豆島さん:酒本先生、私、泣きそうです。大先輩の愛ある言葉に泣いています。

こんな直近の記事で、そのものズバリの答えとなるお考えをすでに書かれていたのに、安直に質問してしまって失礼いたしました。記事も、ヨシダ(の一話)も拝読いたしました。
「本当にデータを食べたのでしょうか?」の言葉そのまま受け取ってしまって、物語中に答えを書くべきか悩んでしまった私は、読者を信じていなかったのか!バカバカ! というより…単に考えが足りなかったというか💦とにかく自信がない、のでしょう。
でも酒本先生でも悩まれるというのは励みになります。迷って、悩んで、あとは信じる。書き続けることで多少は勘を掴んだりセンスを磨いたりもして、もっと精進します。

「こういう終わりを選んだ」もちろん、拝読予定です。遅くなってすみません。まともな感想が私に書けるかは不安ですが……ラストに同じ光景を思い浮かべたいです。

本当にありがとうございます。最後まで自信を持って書き上げます!!

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そして豆島さんは先日、見事に完走されました。
とても良い終わり方でした。読者はきっと考えさせられると思います。そして胸に残るものがあるでしょう。
私はそうでした。お疲れさまでした。

その内容については正に「言わぬが花」だと思います。読者の方、一人一人がそれぞれに考えていただきたい、と思います。


私が書いたコメントを読み返して、非常に恥ずかしくなりましたが、これは豆島さんへの返事の体で、実は自分に対して言っている言葉だと気づきました。

創作という孤独な作業を続けていて、迷い、悩み、苦しい思いをすることは、よくあります。そんなときに、同じような迷いを持っている人に出会って、会話ができて、つい気持ちが昂ぶってしまったのです。
気がついたらあんなに饒舌に語っていました。

私は豆島さんの作品とコメントを読んだことで、勇気を得て視界を開くことができたのです。本当にありがたいと思いました。

豆島さん、ありがとうございました。

今後もnoteを通じて、同じく創作を志す方たちとの交流ができることを楽しみにしています。

豆島さんの作品です。

私が迷っていたことを書いた記事です。

みくまゆたんさんのご提案に乗っかって #創作大賞2024あとがき集  のタグをつけてみます。(趣旨は合っていると思うのですが大丈夫かな)

こちらが私の応募作です。改稿している内に、制限一杯の14.9万字になってしまいました。もしや全エントリー中、私が一番の長編かもしれません。
なので、第一話のあらすじを読んで、気に入ったらぼちぼち読んでください。

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