青色のCLC
ASPセットに付属している青いボトル(CLC)。水道水のカルキ(塩素)を中和する水溶液です。
「青いボトルのCLC」は、水換えをあまりしないASP方式に最適なカルキ抜きなのですよ。
とはいえ、CLCは黄色のボトルもあります。青色との違いがわかりませんよね。
そこで今回の記事では、
カルキ抜きをする理由と青色のCLCがASP方式に最適な理由をお話していきます。
そもそもカルキとは
水道水に含まれている消毒薬(次亜塩素酸カルシウム。ドイツ語でクロールカルキ)のことです。
水道水1Lに対して、最低でも0.1mgのカルキを含ませるように法律で定められているのですよ。
水道水の源となる河川には、雑菌が多く存在します。これら雑菌を除去するために、水道水はカルキを使って消毒をしているのですよ。
わたしたちが水道水で手を洗ったり、うがいをしたりできるのは、カルキで殺菌された安全な水だからですよ。
カルキとは水道水の源となる河川の雑菌を除去するために使われています。
CLCとは
CLCは抗酸化アミノ酸(ビタミン)を配合しています。カルキを除去するだけではなく、お魚飼育に最適な状態の水にしますよ。
次亜塩素酸カルシウム(カルキ)の副産物である活性酸素を除去できるからです。
一般的なカルキ抜きでは、次亜塩素酸カルシウムを除去しても活性酸素を取り除くことができません。
活性酸素は、水槽内で濾過活動を行う微生物群にダメージをあたえかねません。
活性酸素を除去できるCLCは、お魚飼育に最適な状態の水にしてくれますよ。
黄色のCLC
一般的なカルキ抜きと使用方法は、かわりません。
水道水10Lに対して、CLCを2mlの割合で添加します。
数分程度でカルキは除去されます。温度を合わせてから、カルキを中和した水を注ぎ入れてください。
青色のCLC
CLCの原液を希釈(25倍)して、少量の足し水に使いやすくした「ASP方式専用」のカルキ抜きです。
水道水1Lに対して、CLCを5ml(白キャップ1杯)の割合で添加します。
数分程度でカルキは除去されます。温度を合わせてから、カルキを中和した水を注ぎ入れてください。
青色のCLCが、足し水に最適な理由
ズバリ、お水をほとんど換えないからです。
自然蒸発で減ってきた分の水を足す場合は、水道水1L単位でカルキを除去できるほうが使い勝手が良いからです。
完成型セットの一番ちいさい水槽は、全水量で5L程度になります。つぎのサイズで約10L。
蒸発分の継ぎ足しをする水量は、ほんのちょっとですよね。
黄色のCLCで、1Lのカルキを除去する場合、使用量は0.2mlとなります。
測るのも大変ですが、使いきれず消費期限を過ぎて劣化させてしまう可能性もありますよ。
水道水1Lに対してキャップ1杯でカルキ抜きできる青色CLCのほうが、足し水メインのASP方式では重宝します。
足し水には、コック付きバケツが便利ですよ。
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。