コック付きバケツのメリット
コック付きバケツとは、流量調節コックが付いたバケツのことです。
ゆっくりお水を出せるのが特徴で、水換えのときに使うと優れたメリットがあるのですよ。
コック付きバケツを使うメリットは3つあります。
本記事では、コック付きバケツを使うメリットをくわしく解説いたします。
お魚よりも水質や水温の変化に弱いエビを飼育している方には目からウロコになるかもしれません。
まずは、コック付きバケツとは何か、からお話をします。
コック付きバケツとは
アクアシステムから販売されている、たくさんの引き出しのようなメリットをもつバケツです。
水槽の端っこ(角)に乗せて、コックで流量を調節しながら水を足せるからです。水温、水質の急変を防げますよ。
コック付きバケツは「1リットル」と「6リットル」があります。
40cmまでの小型水槽には、1リットル。45cm以上の中大型水槽には、6リットルを選ぶとよいでしょう。
水温の急変を起こさない
水換えをしているとき、カルキ抜きをした水を足す場面でコック付きバケツが役に立ちます。
それは、水温ショックを防げることです。
なぜかというと、お水をポタポタと足すことで、水温がどーんと変わるのをくい止められらからですよ。
お魚は変温動物であるため、人間でいうところの水温が体温なのです。
だから体温が急激に下がるような状況となれば、変化に心身が対応できません。
水温ショックを受けると、お魚は体が麻痺してしまい、最悪の場合は死んでしまいます。
水換えのときは、コック付きバケツを使うことで水温ショックを防げますよ。
水質の急変を起こさない
水換えをしているとき、カルキ抜きをした水を足す場面でコック付きバケツが役に立ちます。
それは、水質ショックを防げることです。
水温と同じく、お水をポタポタと足すことで、水質ががらりと変わるのをくい止められらからですよ。
水質とは溶けこんでいる成分の量で、アルカリ性か酸性、硬水か軟水になることです。
お魚が暮らしていた水とカルキを抜いた水では、水質がイコールではありませんよね。
人間社会にたとえると、都会と田舎では空気がちがうといわれますよね。空気もおいしいのは、田舎だと思います。
田舎の空気(環境)になれていた人が、急に都会の空気(環境)に飛び込むと体調は悪くなりそうですよね。
水質ショックとは、環境が手のひらを返すように変化することなのです。
水換えのときは、コック付きバケツを使うことで水質ショックを防げますよ。
病気の予防になる
コック付きバケツで水を継ぎたすのは、病気の予防になります。
水温と水質の急変を抑えて、お魚にかかるストレス(反応)を最小限にできるからです。
急変による刺激で体に負荷がかかると、お魚のプロテクター(防御機能)である粘膜(ヌル)が剥がれてしまいます。
病原菌の侵入を防いでいた粘膜が剥がれると、着の身着のまま無防備状態となってしまう。この隙に病原菌は魚体に侵入して、悪さをします。
これが水温と水質の急変で、お魚が病気になる理由になります。
コック付きバケツで水を継ぎたすのは、水温と水質の急変を抑えるから病気の予防になります。
まとめ
水温と水質の急変を抑えてあげることで、お魚のストレスは軽減されます。
病原菌から身を守ってくれている「粘膜」が、こそぎ落ちる心配もないからです。
だから、病気の予防になるのですよ。
コック付きバケツで、お魚の飼育環境を底上げしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。