アヌビアスナナが溶けるように枯れた。原因は4つある。
「アヌビアスナナ」は、超がつくほど丈夫な水草です。「初心者にオススメ!」とよく謳われていますよね。
とはいえ、たまに根元の方がドロっと溶け、葉っぱがポロポロとれて枯れちゃうときがあります。
同じような経験をした人は、いるかもしれませんね。
これはアヌビアスナナを水槽に入れて、1週間くらい経ってから起こる場合がおおい。
水上栽培で入荷したアヌビアス(水上葉)が、水中栽培(水中葉)に転換できずに枯れてしまうからです。
今回はアヌビアスナナが枯れる原因を4つに分けて解説します。
これからアヌビアスナナを育てようかなと考えてる人も参考にしてください。
アヌビアスナナが初心者にオススメな理由
まずはアヌビアスナナが、簡単とか丈夫とかいわれる理由をお話します。
それは育成条件がビックリするほど「やさしい」からですよ。
照明についての詳しい内容は後述しますが、ライトはあったほうが良いです。とはいえ、光量の強い水草専用ライトは必要ありません。
お魚たちをパッとあかるく眺めるために使う「観賞魚用」で間に合いますよ。
水上葉とは
水草は自然環境に適応するために、水中で生活したり、水上で生活したりします。
人間で例えると、寒くなってきたら上着を身につけるような感じでしょうか。状況によって変化するのですよ。
お店で販売しているアヌビアスナナは水上葉です。
生産者(現地)が、水の中で育成をしないからです。観葉植物みたいに外で栽培をしているのですよ。
なぜ、水中で育成しないのでしょうか。
こうしてアヌビアスナナは、水上葉の状態で入荷してくるのでした。
アヌビアスナナが枯れる4つの原因
アヌビアスナナは水槽に入れてから、1週間くらい経つと枯れるパターンが多いと話しました。
これは水上葉から水中葉に転換するとき、失敗してしまい枯れるのです。
さきほどの人間を例にしてお話します。寒くなった日に上着をわすれて風邪をひいてしまったのと同じ。
それぞれの原因を解説していきますね。
水質がアルカリ性だった
アルカリ性の水質は、ほとんどの水草が苦手です。
なぜなら、水中の二酸化炭素が水草に吸収されにくい水質だからです。
まあたらしい砂利を使っている水槽は、アルカリ性になりやすいですよ。貝殻や石をレイアウトに使っている場合もアルカリ性になります。
水質は弱酸性の状態で導入させましょう。手っとり早い方法は、「ソイル」を低床に使うことです。
ライトが暗かった
アヌビアスナナは光量が弱くても育つ水草です。
しかし、水中葉になるまでは、きちんとライトを照らしてあげましょう。
水草にとって光は活力となるので、水中化をさせやすくなります。
アヌビアスナナにがんばってもらう気もちを込めて、ライトを点灯してあげましょう。
水流が足りなかった
アヌビアスナナは、根茎(こんけい)とよばれる部分に、水が流れないと枯れてしまうときがあります。
根茎(こんけい)とは、葉の根元(太めの茎)のこと。
根茎を砂に埋めると枯れやすくなります。なぜなら、根茎から活着根や新芽、葉が生えてくるからです。
そのため、根茎部分は水中に出しておくのがポイントですよ。
アヌビアスナナの根っこは活着するためです。栄養分は葉から、ちゃんと吸収していますよ。
自然のアヌビアスナナは、清流域に生息しています。水の流れが強い崖などに着生しています。
根茎には絶えず水が流れている状態になるのですよ。
根茎はデリケートなんだなと、思っておけば問題ありません。
水温が不適正だった
水温は低すぎても高すぎても枯れてしまう原因になります。
アヌビアスナナは適応水温は広いものの、好きな適温がちゃんとあるのですよ。それは20〜28度です。
水がひんやりする冬場は気をつけましょう。冷たい水道水で洗わないように注意。
アヌビアスナナは適水温にしてから入れてあげましょう。
まとめ
アヌビアスナナは、お店で買ってきてから水槽に入れるまでの準備が大事。きちっとした注意を払いましょう。
ナナを置く場所や水質、水温、光量、これら4つを意識してくださいね。枯れるリスクが、ガクンと減るはずですよ。
参考になれば幸いです。