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私を構成する42枚 #3
ロックの紹介はまだまだ続くのですが、
一旦中断して、
ここらでエレクトロを紹介しましょうか。
![](https://assets.st-note.com/img/1684757554701-JM5itObBU9.jpg?width=1200)
レイ・ハラカミ氏は
まさに日本が世界に誇るべきアーティストの一人でしょう。
少し前に、このアルバムのレコード化があった。
なぜ買わなかったのか、今でも後悔している。
彼の曲は、一聴してすぐに分かるものだ。
それは即ち、
彼の音のその揺らぎは、
一聴して、その数秒、数音からでも、
すぐに分かるという事を意味する。
電子機材を通して作られた
エレクトロミュージックであるが、
強烈な個性がある。
そして京都在住であった、レイ・ハラカミ氏のなんとも言えない土着感というか。
彼の音作りは、RolandのSC88PROという機材を利用して作られたものらしいが(DTMとかやらないんで機材には詳しくありません)、
このマシーンで作れられた
このエレクトロなサウンドが、
どうしてこうも人の感情にダイレクトに
グサグサとささるのであろうものか。
学生の時レンタルビデオ屋でバイトしてるときに、音楽好きだったクセモノの先輩から教えてもらって、借りたのがきっかけだったが、
初めて聴いた時には衝撃をうけたものである。
そして、レイ・ハラカミ氏が齢40という若さで亡くなってしまった時にも。
エレクトロな音像から産まれる、
音の浮遊感と揺れ動き。
聞く人の気持ちも、毎回
宙にフワッと浮かんで揺れ動くようだ。
レイ・ハラカミの音楽に触れると、
初めて聞いたあの時と同じように、
今も感動ができる。
彼はもうこの世にはいないが、
彼がマシーンで作り出した、
本来無機質であるはずのこの電子音は、
今日も誰かに聞かれて、
そして、
有機物である人の感情を
揺さぶっていることであろう。