「やさにちウォッチの中の人」が唸ったやさしい日本語の取り組み③
この記事は やさしい日本語 Advent Calendar 2021 の第17日目の記事です。
「やさしい日本語で記事を書くライター」という珍しい仕事をしています。
「やさにちウォッチ」で、記事を書いています。
"やさしい日本語"と検索し、全国の取り組みを調べ、その旨を短くまとめて記事を作成すること約3か月。担当した記事は100件ほどになりました。
3件目をご紹介します。
NPO「ブックスタート」の取り組み
赤ちゃんの絵本を、やさしい日本語で紹介するというものです。
初めに見た時は私も少々誤解しており「絵本をやさしい日本語化とは…?」「さすがに厳しいのでは…どうやって…?」と思いました。
そんな中ブックスタートさんの取り組みを見て、「工夫だな」と感じました。手法も含め「なるほど」と思ったので紹介します。
「多言語対応 絵本紹介シート」というものです。見てもらった方が早いかもしれません(上記リンク先で、PDFの一部を見ることができます)
次に、シートやウェブサイトの内容を一部抜粋します。
私は一読して「ああ、これ必要だろうな」と納得してしまいました。私も詳しくはないのですが、外国の方の「幼児向けの言葉の理解度」ってばらつきが凄そうですよね。多少調べましたが、「一般的な日本語教育の課程ではほぼ教わらない」と言えるなのではないでしょうか?(詳しい方教えてください)
ブックスタートの活動とは
ブックスタートさんは、赤ちゃんに、絵本を開く「体験」と「絵本」をプレゼントする活動をなさっています。
この活動の延長として、やさしい日本語の紹介シート、やさしい日本語の文章づくりに挑戦されたとのこと。(以下は『「やさしい日本語」のこと/赤ちゃん絵本を9言語で紹介 2』ぺージより引用)
ちょっと楽しそうだな…。いや、絶対大変でしょうけど。
応援してます
私が本好き・国語好きに育ったのは、絵本での幼少時の読書体験が基礎にあったと思っていますし、こうした実践が読書体験の入口になってくれたら素晴らしいですよね。一応補足しますが、紹介シートはやさしい日本語以外にも複数の言語に対応しています。ぜひ広まってほしい。
また思ったこととしては、こうした手法はさまざま応用ができそう、ということです。原文を翻訳しないで残す+注釈をやさしくする方法は、一考の価値があると思いました。もちろんこのような紹介カードを作るのは、絵本の文章量だから可能なのだと思いますが。
(文学的な、多少難解な題材でも、短詩とかなら同じように出来そう…と一瞬思いましたが、注釈拾って難解な本文<ホンモン>を読むのってただの文学研究では?と思い至り、考えるのをやめました)
たとえば中学高校の外国籍の生徒で、文化的な側面などの説明方法として使えるのではないかとか、そういえば似たようなことを教員時代にやったなとか(外国籍生徒への古典の授業のフォローを経験)などといろいろ思い出しました。
まとめ
さて、アドベントカレンダーに乗っかって、3日連続で紹介してきました。たまには「やさしい日本語」以外で書くのもいいですね。ここまで読んでくださった方、どうもありがとうございました。
※やさしい日本語について素敵な情報をご存知の方は、やさにちウォッチ情報提供フォームから、ぜひ情報をお寄せいただきたく思います。
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