キラリと光る一面を
「保護者への伝え方」
頭を使うことの一つだ。
生徒が本当に
頑張って取り組んでも、
結果が伴わないことは、もちろんある。
取り組みに対して
成功することが全てなのではなくて
取り組みを達成するまでに
生徒本人がどう向き合ったか、
どう工夫したかという
過程こそに
今後の成長が
かくれんぼしていると思っている。
だから、
レッスン終了まで
一人だけ取り組みを
達成できなかった場合にも、
保護者様には
レッスン終了まで
難しくても粘り強く向き合った
心の持ち方、
姿勢こそに目を向けてほしくて、
意識的に伝えるようにしている。
他の友達が
スラスラできている場合には、
焦りもあったかもしれないし
苛立ちもあったかもしれない。
それでも、
その子は
目の前のことに
自分なりに精一杯集中できた。
それがどれだけ素晴らしいことか。
一方で
よくできる子ほど
簡素なフィードバックに
なりやすく反省することがある。
なので、
一人一人の様子が伝えられたらと
こどもたちの発言を
一言でも伝えるようにした。
「Aちゃんは、『こりゃどんどん簡単になってきたぞ!』と独り言を言いながらぐんぐん進めていました。」
お母さんは、くすりと笑ってくれた。
「Mくんが『僕、もう終わった!』と言うと、Rくんが『そうだよね~。次にいきたいよね~。ごめんね~。』と言っていました。」
Rくんのお母さんは
「自宅での勝負事は、負けそうになると放棄するんです。教室では、負けていてもちゃんと向き合っているんですね。」
と驚き安心されていた。
「Sくん、『これ楽しいからお母さんに内緒!』って言ってました。」
小声で伝えると、
お母さんも嬉しそうに笑って下さる。
教室で見せる顔。
自宅で見せる顔。
それは、違って当然だけど、
どうやらまだまだ
伝えられていない一面が多いようだ。
目の前で光る一瞬を
できる限り見つけては
共有できたらと思うのである。
記事を見つけて下さり、最後まで読んでいただきありがとうございます。 少しでもなにか心に残るものを届けられていましたら、こんなにも嬉しいことはありません。